桐蔭学園が地域防災の意識を高めるセミナーを開催
神奈川県横浜市青葉区に本拠を置く学校法人桐蔭学園は、9月28日(土)に地域住民や大学生、高校生を対象にした「防災ボランティアセミナー-能登半島地震から学ぶ-」を開催しました。このセミナーには56名が参加し、一緒に防災についての知識や行動力を学ぶ大変有意義な機会となりました。
令和6年度能登半島地震を知る
セミナーの初日は、「令和6年度能登半島地震を知る」をテーマに、6名の講師が登壇しました。講師たちは、過去の能登半島地震において現地での避難所運営や地域防災の支援に携わった方々です。彼らは発災時の混乱や道路状況、トイレ対策、インフラの重要性を詳しく述べ、自身が避難する際に留意すべき点についても説明しました。このレクチャーを通じて、参加者は自ら防災ボランティアについて真剣に考える機会を得たようです。
現地からの生報告
セミナーの最後には、石川県珠洲市の企画財政課係長、杉盛啓明氏がZoomで参加し、能登半島地震による被害状況や復旧へ向けた取り組みについて報告しました。また、全国からのボランティアが行っている家財の片付けや災害ごみの搬出、引っ越し支援などの状況も共有されました。しかし、最近の豪雨による新たな被害が復興を妨げていることも伝えられ、参加者はその現実に耳を傾けました。
自分たちの手で防災を支える意識
参加者は、行政だけでなく、一人ひとりの勇気ある行動が地域の防災力を高めることを再認識しました。「現地に行った方だからこその『行政の対応に限界がある』という言葉は、特に印象に残った」と感想を述べる方や、「避難所の自主運営を可能にするためには日ごろから地域のつながりが大切だ」といった意見もありました。また、桐蔭学園高等学校のインターアクトクラブに所属する生徒は、支援募金活動を行う際の重要性を再確認したとのことです。
セミナーは今後も続く
この防災ボランティアセミナーは、全3日間のうち1日目が終了したばかりです。2日目と3日目も参加申し込みを受け付けています。特にこれから行われるHUG(避難所運営ゲーム)やワークショップは、より実践的な学びの場となることでしょう。今後のセミナーでは、具体的な行動計画や地域防災の取り組みが強調される予定です。
セミナーの詳細
1日目:9月28日(土)14:00~16:00(終了)
2日目:10月12日(土)14:00~16:00
3日目:10月26日(土)14:00~16:00
青葉区総合庁舎、桐蔭学園
- - 参加費:無料
- - 対象者:地域住民、大学生、高校生
- - 申し込み:オンライン
- - 締め切り:10月8日(火)10:00
- - 主催:桐蔭学園
- - 問い合わせ:桐蔭学園トランジションセンター(045-975-2100)