地方工務店の成功事例!Lib Workの異業種コラボモデルハウス視察ツアー in 熊本レポート
一般社団法人日本優良ビルダー普及協会(JGBA)は、6月5日(水)に「Lib Work 視察ツアー in 熊本」を開催しました。会員・非会員合わせて56名が参加し、熊本県山鹿市の株式会社Lib Workのモデルハウスやオフィスを視察しました。
今回の視察ツアーでは、ライフスタイルブランド「niko and...」や「Afternoon Tea」との異業種コラボレーションによるモデルハウスや、国内初となる土を主原料とした3Dプリンターモデルハウス「Lib Earth House」、廃校をリニューアルしたセカンドオフィス「Lib Work Lab」を見学しました。
参加者は、新規来場者数を4倍に伸ばしたモデルハウスや、2025年度の発売を計画している3Dプリンターによる住宅のデザインコンセプトや構造、仕様、集客につなげる工夫などを、現場スタッフから直接説明を受けました。
その後、「Lib Work Lab」で行われた分科会では、Lib Workが取り組む異業種コラボレーション、VR展示場の開設、AIやChatGPTの導入といった、地方工務店が抱える課題解決に向けた取り組みが紹介されました。
さらに、Lib Workが培ってきたノウハウを他の住宅メーカーに提供する事業についても説明があり、参加者は熱心に耳を傾けていました。
最後に、Lib Workの瀬口力社長が登壇し、動画配信によるデジタル集客やフランチャイズ事業の課題克服に向けた取り組み、採用活動での差別化、3Dプリンターハウスの事業化など、自身の経験に基づいた話を語り、参加者からの質問にも答えてくれました。
視察の締めくくりには交流会が開催され、参加者同士が親睦を深め、活発な意見交換が行われました。
Lib Workとは?
1997年設立のLib Workは、戸建てビジネスのプラットフォーマーを目指し、独自のデジタル戦略を駆使しています。ショッピングモール内への原寸大モデルハウスの出店や、異業種とのコラボレーションなど、常に新しいビジネスモデルに挑戦しています。
2014年には経済産業省「ダイバーシティ経営企業100選」に選出され、2015年には福岡証券取引所Q-board市場、2019年には東証マザーズ市場(現東証グロース市場)に上場。3年間で売上高2.3倍の事業拡大を加速させています。
今後のJGBA視察ツアー
JGBAでは、好評だった視察ツアーを2024年も継続して実施する予定です。
7月19日(金)には、広島市を拠点とする株式会社トランスデザインの視察ツアー「トランスデザイン 視察ツアー in 広島」が予定されています。トランスデザインは、性能とデザインを両立した戸建て住宅に定評があり、Instagramのフォロワー数は8万人を超えています。
今回のツアーでは、トランスデザインのコンセプト分譲モデルハウスや同社ブランド「イエトコ。」の建築現場、松岡弘之社長の自宅を公開し、成長戦略の秘密を松岡弘之社長自らが解説する予定です。
まとめ
今回のLib Work視察ツアーでは、地方工務店が抱える課題克服に向けた取り組みや、成功事例を学ぶことができ、参加者にとって大変有意義な時間となりました。JGBAは今後も、会員企業の交流促進や情報共有を図るため、様々なイベントを開催していく予定です。
地方工務店の未来を垣間見た!Lib Work視察ツアーの感想
「Lib Work 視察ツアー in 熊本」に参加して、地方工務店の抱える課題と、それを克服するための具体的な取り組みを目の当たりにすることができ、大変刺激を受けました。
特に印象的だったのは、Lib Workが展開する異業種コラボレーションによるモデルハウスです。ライフスタイルブランドとの連携によって、従来の住宅展示場とは全く異なる空間が創り出され、来場者の心を掴むことに成功していました。
また、3Dプリンターによる住宅「Lib Earth House」は、従来の建築方法とは異なる革新的な技術であり、今後の住宅業界を大きく変える可能性を感じました。
Lib Workは、デジタル戦略や異業種コラボレーションなど、積極的に新しい取り組みを取り入れることで、地方というハンディキャップを克服し、成功を収めていると感じました。
今回の視察を通じて、地方工務店が生き残るためには、従来の考え方にとらわれず、時代の変化に対応していくことが重要だと改めて認識しました。
JGBAが主催する視察ツアーは、会員企業だけでなく、非会員にも貴重な学びの機会を提供しています。ぜひ、今後の視察ツアーにも参加して、地方工務店の現状や未来について、より深く理解したいと思いました。