IOWNで実証実験
2026-10-30 15:03:08

次世代通信基盤IOWNを使った超高速データ転送実証実験の成果

次世代通信基盤IOWNを用いたデータ転送実証実験



技術の進化により、私たちの生活や研究活動は大きく変化し続けています。その中でも、次世代通信基盤「IOWN」を活用した高速で大容量のデータ転送が注目を集めています。特に、情報・システム研究機構(NII)や理化学研究所(理研)、東京大学(東大)、NTT東日本およびNTT西日本といった先端的機関が共同で行った実証実験は、この技術がもたらす可能性を示す重要なステップとなりました。

実証実験の背景



現代の研究分野では、ビッグデータ、IoT、AIなど、膨大な情報を効率的に扱う必要があります。これらのデータは物理的に異なる研究拠点間で安全かつスピーディに転送されることで、その価値が最大限に引き出されます。特に、NIIが運用する学術情報ネットワーク「SINET」は、全国の大学や研究機関を高速で結びつけ、研究活動を支えています。

高速データ転送の実証試験



今回の実証実験では、理研の計算科学研究センター(R-CCS)と東大柏地区キャンパスを、NTT東西のAPNを介して直結し、800 Gbpsの回線帯域を確保しました。実施したファイル転送は、二つの異なるアプリケーションを使い、750 Gbps超の速度でのデータ転送を実証しました。これにより、長距離通信においてもデータ転送速度を引き上げることができることが証明されました。

実験環境の詳細



実験は大阪のNTT西日本局と柏のNTT東日本局をAPNによって接続し、その間に理研神戸拠点と東大柏拠点が400 Gbpsの二重回線で接続されました。従来のSINETと比較して約20%の遅延低減に成功し、通信の安定性も実証されました。データ転送には、理研と東大が運用するHPCI共用ストレージと、NIIが開発したMMCFTPが使用されました。

転送速度の結果



実験結果では、二つのアプリケーションを同時使用することで、最大775 Gbpsの転送速度を記録しました。さらに、750 Gbpsを超える速度の維持も確認され、現実の研究環境でもこの技術が実用レベルで利用可能であることが示されました。

今後の展望



今後もNII、理研、東大、NTT東西は連携を深め、APNを活用した大規模データ転送の研究を進めていく予定です。2026年には国際会議SC26でのファイル転送実験も計画されており、日本の研究技術が世界に広がることが期待されます。

この実証実験は、単に技術の進展を示すだけでなく、将来的には多くの研究機関のモデルとなり、日本全体の研究環境の改善につながる魅力的な試みです。私たちの未来に向けて、これらの研究成果がどのように活かされていくのか、目を離せません。


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会社情報

会社名
NTT東日本株式会社
住所
東京都新宿区西新宿3-19-2
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