The Force Japanが横浜に設立1周年、医薬品シェアードサービスを始動

The Force Japanが迎えた設立1周年

2025年9月、横浜市みなとみらいに拠点を置く医薬品・医療機器のコンサルティング会社、The Force Japan株式会社が設立1周年を迎えました。この1年間は多くの製薬企業、特にCDMOやバイオベンチャーとの実績を重ね、日本市場に必要なニーズを見極める重要な期間となりました。

日本と欧州を結ぶ役割

新しい市場で医薬品や医療機器、ヘルスケア事業を開発することは非常に挑戦的です。日本の企業が欧州市場に参入する際には、両国のオペレーションを同時に管理する必要があります。The Forceは、ドイツ本社と横浜の拠点を活かし、欧州と日本の業務プロセスをスムーズに繋げ、新市場での実装を迅速に進める役割を果たします。

実装型コンサルティングの概念

「Company‑as‑a‑Service」として知られる考え方に基づき、The Forceはギャップ分析やロードマップの策定から、会社設立、主要パートナーの獲得、必要な承認取得まで幅広いサービスを提供します。この統一されたプログラムにより、フェーズ間の受け渡しギャップを排除し、実務における一貫性を保ちながら運用されます。

The Force Japanの代表取締役、土肥基一氏は「The Forceは、実務において手を汚して対応し、日本と欧州の実務を同じレベルで進めることに注力しています」と語っています。

スピードとコンプライアンスの確保

欧州における市場投入には、製造販売業者（MAH）に関する構造（QP・QPPVを含む）や、申請、当局との連絡、上市後の監督などの継続的な運用が不可欠です。日本側では日次運用の安定化とリソースの最適化がしばしば課題となりますが、The Forceはこの両方の地域での実績を生かし、運用の断絶を解消、スピードと適合性を両立させることができます。

双方向の経験を活用

横浜とドイツを結ぶブリッジは一方向ではありません。物流や倉庫、梱包のパートナーと緊密に連携し、欧州企業の日本市場への参入を支援します。これにより、供給体制の構築もサポートし、日本企業がコア業務に集中できる環境を整えます。

提供する専門サービス

The Forceは以下の専門サービスを提供しています：

1. Company‑as‑a‑Service: 欧州で機能する会社の立ち上げ（プロセス実装や人員配置、必要な承認取得などを一貫して行う）。
2. 日本企業の欧州展開: 書類作成や当局照会の対応を含む、MAH運用の設計サポート。
3. 薬事・品質シェアードサービスセンター: 薬事の申請書作成、品質管理などの業務を包括的に支援。
4. その他のサービス: ビジネストランスフォーメーションや品質マネジメント、薬事支援なども提供。