株式会社Kyash、新執行役員の就任について
株式会社Kyashは、2023年10月に新たに2名の執行役員が就任したことを発表しました。これにより、さらなる組織の強化を図ることを目指します。新任の執行役員は、甲高 守(コウタカ マモル)氏と由井 利典(ユイ トシノリ)氏です。まずは、彼らの経歴や意気込みを紹介したいと思います。
新任執行役員の紹介
甲高 守(Chief Risk Officer 兼 コーポレート本部長)
甲高氏は、大学卒業後にアメリカのSecurity Pacific National Bank(現・Bank of America Corporation)に入行し、金融業界でのキャリアをスタートしました。ここでは、Foreign ExchangeやMoney Market、Derivativesなどに従事しました。その後、ドイツ系やイギリス系の投資銀行、およびオーストラリア系銀行にて、約25年間にわたってChief Compliance/Risk Officerとして活躍しました。特に、ヤフー株式会社(現在のLINEヤフー株式会社)においては金融持株会社の取締役CROを務め、PayPay銀行株式会社の役員も務めた実績があります。
本年7月に入社した甲高氏は、Kyashの成長戦略の一環として、リスク管理における専門性を生かし、内部管理体制の強化に努める意向を示しています。彼は「銀行・証券会社と比較して、資金移動業者の内部管理はまだ改善の余地がある」とし、顧客保護と利便性のバランスを取りながら、より良い管理体制の構築に取り組むと語っています。
由井 利典(ウォレット事業部長)
由井氏は、大学卒業後に株式会社ライフ(現在のライフカード株式会社)に入社し、33年間のキャリアを持っています。横浜支店に配属後、基幹システムの更改プロジェクトに携わり、カード事業部へ異動。特に国際ブランド業務やアクワイアリング業務に従事し、その後は債権管理業務を経て再びカード事業部門に戻りました。2022年7月にKyashに参画し、営業部門での経験を経て、2024年12月からウォレット事業部を統括することになります。
彼は「この業界に長く携わってきたからこそ、Kyashがどれだけ革新的であるかを理解している」と語り、Fintechの先駆者としてのKyashの理念に共感し参画を決意した背景を明かしました。デジタル決済の領域での経験を最大限活かし、優れたサービスの提供に努めることを誓います。
株式会社Kyashの背景
Kyashは、デジタルウォレットアプリ「Kyash」を展開するテクノロジーカンパニーで、「価値移動のインフラを創る」ことをミッションにしています。これにより、多様な価値観や想いが自由に届けられる「新しいお金の文化」の創造を目指しています。
会社概要
- - 会社名: 株式会社Kyash(英文表記: Kyash Inc.)
- - 所在地: 〒107-0061 東京都港区北青山1丁目2番3号 青山ビル12階
- - 設立: 2015年1月23日
- - 資本金: 1億円
- - 主要株主には、StepStone GroupやGoodwater Capital、三井住友銀行などが名を連ねており、これらの支援を受けて成長を続けています。
まとめ
新たに就任した執行役員の二人は、それぞれの豊富な経験を活かし、株式会社Kyashの更なる成長に寄与することが期待されています。特に、リスク管理やウォレット事業の強化は、Fintech業界における競争力を高める重要な要素となるでしょう。今後のKyashの活躍に注目が集まります。