沖縄県の事業承継支援サービス「ツグナラ沖縄」が発表されました

沖縄の事業承継をサポートする「ツグナラ沖縄」

2022年2月18日、沖縄県南風原町にあるカナイ経営支援研究所株式会社が、地域特化型の事業承継支援サービス「ツグナラ沖縄」を公開しました。このサービスは、株式会社サクシードが運営する栃木県発の事業承継支援サービス「ツグナラ」の沖縄版であり、地域資源をつなげることを目指しています。現代の沖縄では、事業承継に関する問題が深刻な状況で、後継者不在の企業が多いのが実情です。

事業承継に関する現状

帝国データバンクの調査によると、沖縄県の後継者不在率は全国で1位で、全体の約81.2%に当たる約2,206社が後継者不在の状況です。このため、中小企業の廃業リスクが高まっており、経営資源の引き継ぎが求められています。ツグナラ沖縄は、こうした課題に対処するために設立され、地域の事業承継問題を解決に導く目的があります。

「ツグナラ沖縄」の特徴

ツグナラ沖縄は、地域内事業承継マッチングやM&Aコンサルティング、経営人材の育成を主なサービス内容として提供します。具体的には、地域の中小企業や小規模事業者が抱える経営資源の引き継ぎを支援するとともに、後継者が見つからない企業に対するコンサルティングサービスも充実しています。これにより、地域経済の活性化を図り、企業の持続可能な発展を促進します。

提携の背景

このサービスの開発にあたっては、カナイ経営支援研究所とサクシードが2021年6月に業務提携を結び、地域の事業承継問題に対処するための連携を強化しました。ツグナラ沖縄の公開は、その提携の成果の一つであり、今後は両社が互いのノウハウを活かしながら地域経済の発展に寄与することが期待されています。

今後の展望

「ツグナラ沖縄」のサービスが浸透することで、中小企業の経営資源がより一層引き継がれ、新たなビジネスの創出にもつながるでしょう。また、両社は広域連携を進め、地域コンサルティング会社との協力を通じて、沖縄の経済活性化に寄与する新しい形を模索していくとしています。

今後も、ツグナラ沖縄に注目し、その成長と地域経済への貢献に期待しましょう。