映画『はだかのゆめ』がスペースシャワーTVで初放送
日本の音楽専門チャンネル、スペースシャワーTVが、Bialystocksの作品を3ヶ月連続で特集する中で、甫木元空監督の映画『はだかのゆめ』が9月17日(火)22時にTV初放送されます。この機会に、映画の核心に迫るストーリーや制作背景について詳しく見ていきましょう。
甫木元空監督の思い
監督の甫木元空は、音楽家だった母の影響で自らの表現を始めました。彼女の故郷である高知県に5年前に移住し、そこで産まれた物語がこの映画に詰まっています。母が闘病していた4年の期間、甫木元は母との時間や、身近な人々との距離を考える中で深く掘り下げられたテーマが描かれています。本作は、死と生の境界線、そしてそれをどう乗り越えるかを考えさせられる作品です。
親子三代の物語
物語は、高知県の四万十川沿いで、祖父と共に暮らす母と息子、そしてその父の視点から描かれます。母が余命を迫られながらも、一家がどのようにその事実に向き合うかを描いています。「はだかのゆめ」の中で彷徨いながら、主人公は愛する者たちとの間の距離を測り直し、その中での絆を再確認していきます。兄弟や親子間の深い愛情が、彼らの生活を通じて浮かび上がります。
作品の制作背景
甫木元監督にとって、この映画は個人的な体験を元にした創作でもあります。若くして両親を失った彼が、祖父と共に過ごした日々は、映画の中にリアルに反映されています。ノロというキャラクターを通じて、涙なくしては見られない、心の中の思いが刻まれています。物語には、確かに存在する死と、生の世界を同時に表現し続ける力があります。
監督のコネクションと音楽
甫木元監督は、独特の感性を持つ才能であり、青山真治監督に見出されたことでも知られています。また、Bialystocksというバンドでも活動しており、映画の音楽も担当しています。主なキャストには、青木柚、唯野未歩子、前野健太が出演し、それぞれが独自の存在感を放つ役柄を演じています。音響には、『EUREKA ユリイカ』の音響を担当した菊池信之が参加し、視聴者に深い音の体験を提供します。
まとめ
映画『はだかのゆめ』は、親子三代にわたる温かな物語と、甫木元監督の独自の視点で描かれた深いテーマが融合した感動的な作品です。この映画は、ただ死を語るのではなく、生から逃れられない人々の心の叫びを伝えます。それは我々が生きる意味を再考させるものであり、ぜひこの機会にスペースシャワーTVでご覧いただきたい一作です。放送は2023年9月17日(火)22:00から、詳細は公式サイトで確認できます。