二人展「Sakan/Ukan」
2023-11-15 10:00:03

現代美術と伝統技術の融合を探る二人展「Sakan/Ukan」開催

現代美術と伝統技術の交わり



滋賀県栗東市の西口左官ショールームで、2023年12月10日から2024年12月2日まで「Sakan/Ukan」という名の二人展が開催されます。美術家であり建築家でもある佐野文彦氏と、現代美術家の田中英行氏が共演し、近代と伝統の交差点を探求します。この展示は、来場の際には事前予約が必要ですのでご注意ください。

展示の概要



「Sakan/Ukan」は、左官技術をテーマにした展覧会で、二人の作品を通じてその深い意義に迫ります。左官は日本の建築において長い歴史を有し、縄文時代にまで遡る技術です。本展では、佐野氏の「定まらないもの」と田中氏の「Nullus」に焦点を当て、本物の素材と創造性の相互作用を体験できます。

佐野文彦の作品



佐野は、100年以上の時を経た春日杉の素材に新たな表情を与えます。その方法は、無作為な造形に作為を加えることで、目に見えなかった側面が現れるというものです。このプロセスは、素材そのものの美しさに光を当てる試みでもあります。彼の作品からは、左官とは何かを問い直す革新性が感じられます。

田中英行の作品



田中の「Nullus」というタイトルは、ラテン語で「無」を意味します。彼は左官技術を使い、さまざまな土のテクスチャーと幾何学的なフォルムを通じて視覚的なリズムを創出しています。この作品は、左官の技術が持つ変幻自在な特性を生かし、訪れた人々に新たな体験を提供します。

開催記念トークイベント



オープニングに合わせて、12月10日にはトークイベントも予定されており、佐野氏、田中氏、西口哲史氏が参加します。このトークは、作品の背後にある思想や制作過程について語られ、後日オンラインでも公開される予定です。

主催者と背景



展覧会を主催する西口左官株式会社は、伝統の左官技術を維持することを使命としており、地域の自然との調和に重きを置いています。展示空間の構成には、佐野氏の事務所であるFumihiko Sano Studioが関与しており、両者の専門性が融合した魅力的な空間が期待されます。

文化の新たな章を迎える



本展「Sakan/Ukan」は、過去と現在を結びつけ、新たな価値を創造する試みです。美術と伝統技術が交じり合い、多様な文化の一部となる瞬間を目の当たりにできるチャンスです。ぜひこの機会に、滋賀の地で二人の創作者の世界観を感じてみてください。

詳細な情報や予約については、公式ウェブサイトをご覧ください。

会社情報

会社名
西口左官株式会社
住所
滋賀県栗東市御園840-1
電話番号

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