東京デジタルエッジ拡大
2019-10-21 11:01:30

東京におけるデジタルエッジの拡大とインターコネクションの重要性に迫る

東京のデジタルエッジを支えるインターコネクションの成長



最近の年次市場調査「グローバル インターコネクション インデックス(GXI)」Vol. 3によると、東京のデジタルエッジにおけるプライベート接続は飛躍的な成長を遂げていることが示されています。この調査結果は、世界全体でエッジに関連するプライベート接続が年間平均成長率(CAGR)51%で増加し、利用帯域は13,300テラビット/秒(Tbps)に達する見通しで、年間53ゼタバイト(ZB)のデータ交換量が予測されることを示しています。この帯域幅は、すべての人が「ゲーム・オブ・スローンズ」の超高解像度全シーズンを同時にダウンロードできるほどの容量です。

インターコネクションの重要性


インターコネクションはデジタルビジネスにおける重要な要素となっています。企業がデジタル経済圏で競争優位性を持つためには、データ量の急増に対応しつつ、クラウドやビジネスエコシステム間のデータ交換のスピードを向上させる必要があります。特にアジア太平洋地域では、インターコネクション帯域が2022年までに56%のCAGRで成長し、3,825 Tbpsに達すると見込まれており、この数字は世界全体の29%を占めます。

東京では、アジア太平洋地域の中でもインターコネクションを介したトラフィックの成長が著しく、2022年には821 Tbpsに達すると予測されています。この成長は、特にクラウドおよびITサービス事業での需要が大きく、914 Tbpsに達するとされています。

IT意思決定者の声


エクイニクスが実施した独自調査によると、東京のIT意思決定者の51%が「2020年東京オリンピックなどのグローバルイベントにはインターコネクションが不可欠」と回答しています。これは、デジタルトランスフォーメーションが今後の競争において重要な役割を果たすことを示唆しています。

IDCのリサーチバイスプレジデント、リック・ヴィラー氏は、データ生成と消費が加速する中で、企業はITインフラをデジタルエッジに近接させる必要があると述べています。このような流れに従い、企業は新たなデータセンターにアクセスし、エッジに専用のインフラを確保することで、より効率的にデジタルトランスフォーメーションを推進できるでしょう。

数字が示すインターコネクションの現状


GXI Vol. 3の調査結果は、インターコネクション帯域の増加を追跡・測定・予測して提供しています。このインターコネクション帯域は、キャリアニュートラルなコロケーションデータセンター内の分散型ITエクスチェンジで様々なパートナーやプロバイダー間でのプライベートなデータ交換に使われる帯域を指します。ここでの主な調査結果は以下の通りです。


  • - デジタル経済圏で効率よく競争するためには、大量のデータ交換が行えるインターコネクションの能力が不可欠であること。
  • - 世界中の企業が平均9つ以上のロケーションにIT設備を設置しており、340以上のネットワーク、クラウド、およびビジネスパートナーとのインターコネクションを実現していること。
  • - 約半数のIT意思決定者がインターコネクションの重要性を認識していること。

接続距離問題とその解決策


アプリケーションのパフォーマンス低下の主な要因は接続距離にあることが明らかになっています。デジタルエッジでのプライベート接続の展開により、アプリケーションの速度とユーザーエクスペリエンス向上が期待されます。実際、今日のアプリケーションでは20ミリ秒から60ミリ秒の遅延が見込まれ、企業はこの距離を縮めるための取り組みが求められます。調査によれば、接続速度向上のためにインターコネクションを活用している企業が多数存在しています。

先進企業の取り組み


先進的な企業は、多様なエッジロケーション間での相互接続を強化することで競争優位性を確保しています。複数のクラウドとITサービスとの相互接続が進む中、インターコネクション帯域は急速に増加しています。この状況は特に金融サービス、デジタルメディア、サプライチェーン分野で顕著です。

結論


インターコネクションの役割は今後ますます重要になると予測される中で、企業はステップアップを図る必要があります。特に東京のような先進的な市場においては、デジタルエッジの拡大を背景に、インターコネクションの需要は高まる一方です。エクイニクスは、この環境において必要なコネクティビティの質を満たすために、様々な企業を支援し続ける方針を示しています。

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会社名
エクイニクス・ジャパン株式会社
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東京都港区赤坂9丁目7番2号 ミッドタウンイースト 8F
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