人材問題解決へ
2020-11-20 10:00:42
自動車業界の人材問題に立ち向かうナルネットとジャステックの提携
自動車業界の人材問題への新たな挑戦
最近、自動車整備業界は深刻な人材不足と高齢化に直面しています。整備士の数が減少しており、2023年までには約13,000人の人手が不足すると予想されています。特に、法務省の計画によると、これらの人材のうち約7,000人は外国人で賄う方針です。こうした状況を背景に、ナルネットコミュニケーションズとジャステックが業務提携を結びました。この提携により、整備士不足に悩む自動車整備工場に対し、外国人を中心とした人材サービスを提供し、業界の課題解決に取り組むことが期待されています。
ナルネットの経営ビジョン
ナルネットコミュニケーションズは2019年に新しい経営ビジョンとして「移動に関わる領域に軸足を置きながら、お客さまや社会が抱える課題に真摯に向きあい、課題を仕組みで解決するリーディング・プレイヤーへ」と掲げています。この提携はそのビジョンに基づいた新しいサービスの提供の一環として位置付けられています。
整備士の有効求人倍率は年々上昇し、2018年には4.46倍に達しました。若者の自動車離れや多様な職業選択が背景にあり、専修学校(自動車整備学科)の入学者数も減少傾向にあります。文部科学省の調査によれば、2014年度には9,193人だった入学者数が2018年度には8,124人に減少し、定員の70%にも満たない状況です。このような新たな整備士の供給不足に対処するために、全国の自動車整備工場の約50%が整備士不足を実感しており、10%の工場では事業継続に支障をきたすほどの深刻な事態にあると調査結果が示しています。
ナルネットコミュニケーションズの概要
ナルネットコミュニケーションズは1978年に設立され、愛知県を拠点とする自動車メンテナンス受託管理会社です。もともとは「日本オートリース」としてスタートし、現在は車両管理、メンテナンス、残価保証、リース商品の企画・提案など多岐にわたるサービスを提供しています。全国約9,400カ所の提携工場に対し、効率的なデータ収集と顧客対応を行っています。
さらに、整備データベースに記録された整備履歴に基づいてメンテナンス料を算出し、整備工場の業務効率化を支援しています。
ジャステックの役割
一方、ジャステックは1991年に設立され、名古屋を拠点とした人材派遣・紹介会社です。ญャステックは外国人材サービスを得意としており、今回の提携によって自動車整備業界での人材不足の解決に貢献することが期待されています。
整備士不足という業界の危機を克服するため、ナルネットとジャステックの連携は新しい可能性を開く一歩と言えるでしょう。日本の自動車整備業界が抱える課題解決に向けた取り組みから目が離せません。
会社情報
- 会社名
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株式会社ナルネットコミュニケーションズ
- 住所
- 愛知県春日井市下市場町5丁目1番地16
- 電話番号
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