第一カッター興業、ウォータージェット施工業界初のカーボンオフセットサービスを発表
2023年2月6日、第一カッター興業株式会社が業界初となるカーボンオフセット付きウォータージェット(WJ)工法のコンクリート床版はつり工事を開始しました。この取り組みは、建設機械から排出されるCO2を被災地産のJ-VERを使って1年分オフセットするというものです。特に、被災地の復興支援と地域内の温室効果ガス削減を同時に推進することを目的としています。
取り組みの背景
第一カッター興業は、コンクリート構造物の切断や穿孔施工に関する洗練された技術を数多く提供してきました。近年、地球温暖化が深刻な問題となる中で、都市開発と環境保全の両立が求められています。このような状況を背景に、同社は次のステップとして環境負荷の低減に向けた取り組みを進めることを決意しました。
カーボンオフセットサービスの内容
このカーボンオフセットサービスでは、工事から発生するCO2量に応じて、発注者がJ-VERを用いたカーボンオフセットを実施します。発注者自身が環境配慮の取り組みをPRできる仕組みとなっており、透明性と信頼性を確保するために、あんしんプロバイダー制度に参加しているITOKIが排出権の無効化を行います。このシステムを利用することで、発注者は容易に環境貢献を行えるのです。
今年度は、70tのオフセット量を見込んでおり、業界内での普及活動も積極的に展開する予定です。社会基盤整備と地球環境保全を両立させた街づくりを進めていきます。
メリット
このカーボンオフセットサービスにはいくつかのメリットがあります。まず、発注者はCSR活動の一環として環境配慮をPRできます。さらに、工事の導入だけでCO2削減への貢献が可能です。また、被災地域の支援にもつながります。
オフセット対象と量
地方発注者に対し、WJ工法によるコンクリート床版のはつり工事に伴うCO2排出量をオフセットします。具体的には、散水車やポンプ車、発電機、吸引車など、使用する建設機械の稼動によって発生するCO2の1年分をオフセットします。1つの工事における1日のオフセット量は約2tと見込まれています(この数値は現場ごとにモニタリングを行い、実際の排出量に基づいて計算されます)。
使用されるクレジット
このオフセットサービスでは、福島県内の木質ペレットストーブ導入による削減効果をもつJ-VERをクレジットとして活用します。これにより、化石燃料の削減に寄与し、地域の森林整備を促進します。
連絡先
この取り組みに関するお問い合わせは、第一カッター興業の営業本部担当の砂川までご連絡ください。電話番号は03-3517-1113、Eメールアドレスは
[email protected]です。また、カーボンオフセットに関する詳細な情報は、株式会社イトーキの岸田(Tel: 03-6228-6375, Email:
[email protected])までお問い合わせください。
まとめ
第一カッター興業の新しいカーボンオフセットサービスは、環境への配慮と被災地支援を同時に可能にする革新的な取り組みです。今後の展開に注目が集まります。