KDDIのauひかり電話で迷惑電話対策が6カ月間無料提供

迷惑電話対策サービスの概要

トビラシステムズ株式会社は、KDDIが運営するauひかり電話において、迷惑電話対策サービス「迷惑電話発着信ブロック」を提供します。このサービスは、2025年8月から2026年3月までの間に、特定の条件を満たした利用者を対象に、6カ月間無償で提供されることが発表されました。

この取り組みは、近年の特殊詐欺被害の急増を受けて実施されており、特に固定電話を利用した詐欺の対策が求められています。特に高齢者を狙ったあらゆる手口が増えており、より一層の対策が不可欠となっています。

特殊詐欺の現状

警察庁のデータによると、2025年4月末時点での特殊詐欺の被害額は391.8億円にのぼります。特に、警察官を名乗る犯人が現金を騙し取る手口が急増し、高齢者の家庭が多く狙われています。このため、総務省は通信事業者に対し、より一層の詐欺対策を求めています。現代の情報通信インフラを使った詐欺や犯罪への取り組みが急務です。

トビラシステムズの役割

トビラシステムズは、自社の「迷惑情報データベース」を活用したサービスを展開しています。このデータベースには、過去に受けた迷惑電話やSMSに関する情報が含まれており、害のある番号をリアルタイムで照合します。この照合によって、迷惑電話の98％を高い精度で検知し、発着信がある際に自動的に拒否する仕組みが整っています。

このサービスの無料提供により、より多くの家庭が迷惑電話からのリスクを軽減できる期待が高まっています。利用者が増えるほどデータベースが充実し、対策の精度が向上するため、一人ひとりの安全が他の利用者の安全にも繋がると考えられています。