新たなWi-Fi活用法、BCloudのサービス開始で未来の見守りへ

Wi-Fiセンシングを活用した新サービス「BCloud」

株式会社ビーマップが2025年9月24日より新しいクラウドサービス「BCloud with Wi-Fiセンシング」を開始します。このサービスはHUAWEI社製のアクセスポイントから取得されるデータをもとに設計されており、人の動きをセンシングする新たな取り組みです。

データセンターの新設と運用開始

ビーマップは東京都千代田区に本社を置き、同社の代表取締役社長である杉野文則氏の元、国内でHUAWEI社製アクセスポイントからのデータを処理するデータセンターを新たに構築しました。このデータセンターの運用開始は、次世代のWi-Fiサービスの基盤を支えるものとなります。また、これに伴い「BCloud」と名付けられた新サービスの実現に向けた道が開かれました。

BCloudの主な機能

サービスの主な機能としては、基本サブスクライセンスを通じてHUAWEI社製アクセスポイントの一元管理が可能となります。これにより、ユーザーは複数のアクセスポイントを効率的に管理できるようになり、特に企業や施設における運用の効率化につながるでしょう。さらに、オプションライセンスとして提供されるWi-Fiセンシング機能やネットワーク分析・モニタリング機能により、より詳細な情報を得ることができ、高齢者の見守りやオフィスのセキュリティ監視など多岐にわたる活用が期待されています。

Wi-Fiセンシングの革新性

Wi-Fiセンシングとは、Wi-Fi機器が送受信する電波の変化を解析することで人の動きを検知する技術です。これにより、住宅やオフィスだけでなく、宿泊施設においても利用者の在室状況に応じたエネルギー管理が可能となり、省エネ効果が期待されるとともに、介護や防災の現場でも即応性を持つ点が大きな特徴です。ビーマップは、この技術をもとに様々なサービスの提供を通じて、安心・安全な社会環境の構築を目指しています。

業界からの期待

先日、2025年9月18日から20日にかけて中国・上海で開催された「HUAWEI CONNECT 2025」では、ビーマップの杉野社長が同社のWi-Fiセンシングに関する取り組みを広く紹介し、多くの関係者に注目されました。特にホテル業界では空調管理や清掃に関する需要が高まっており、Wi-Fiセンシングの導入ニーズが強いことが伺えます。