住宅ローンを組む際の不安とは?249人の実態調査で見えたポイント
住宅ローンの取得は、一世一代の大きな決断となります。株式会社AlbaLinkが実施したアンケート調査によれば、住宅ローンを組んだ249人が抱く不安には何があるのか、その実態が明らかになりました。2025年に行われたこの調査は、男女249人を対象に住宅ローンに関するさまざまな不安や考え方を探りました。
調査の概要
- - 対象者: 住宅ローンを組んだことがある人
- - 調査期間: 2025年1月28日〜2月11日
- - 調査方法: インターネットによる任意回答
- - 有効回答数: 249人(男性127人、女性122人)
- - 年代分布: 20代 9.6%、30代 33.8%、40代 30.1%、50代以上 26.5%
住宅ローンを組む際の不安ランキング
この調査結果から得られた不安要素をランキング形式で見ていきましょう。最も多かった不安は「将来の返済能力」で、全体の50.2%がこの点を挙げています。
1位: 将来の返済能力
この結果は、多くの人が長期にわたる返済に不安を持っていることを示しています。以下のようなコメントが寄せられました。
- - 「給与は減らないか心配」 (30代 女性)
- - 「75歳まで返済できるのか不安」 (40代 女性)
- - 「現時点では支払い可能でも、将来はわからない」 (50代以上 男性)
給与の減少や収入の不安定さ、さらには家族の介護といった要素が、将来への不安を増幅させているようです。
2位: 金利が上がりそう
調査結果に続くのが「金利が上がりそう」という不安で、37.3%がこれに該当しました。変動金利を選択したかたが多く、
- - 「金利の変動が不安」 (40代 女性)
- - 「支払い負担が増えるのではないかと心配」 (50代以上 男性)
といった声が見られました。長期で金利が変動し続ける中、未来の負担を予測することは困難です。
3位: 月々の返済額の負担
返済が家計の負担になるかどうかも重要です。この項目には特に「収入が変動する自営業の方」からの不安が集まっていましたが、
- - 「返済額が家計を圧迫するのではないか心配」 (30代 女性)
- - 「今後の生活とローンのバランスがうまくとれるか不安」 (50代以上 女性)
といったコメントが多く見られます。
4位: 返済期間が長い
ローン返済が長期にわたることも不安要素です。無理のない返済を求めて選んだ場合、最長35年という長期の返済となり、
- - 「長期の返済に伴うリスクが大きい」 (40代 男性)
と感じる人が多いです。
5位: 審査に通るか
住宅ローンを始めるにあたっては、金融機関からの審査を受けることが必要です。審査が通らないことには購入すら不可能なため、
- - 「希望額を借りられるか不安」 (20代 女性)
- - 「正式に借りられるかどうか心配」 (30代 女性)
といった心配も多く寄せられました。
住宅ローンを組む際に調べた情報
調査に参加した人たちが住宅ローンを組む際に何を調べたかについては、「金利」が51.8%でトップでした。
多くの人が住宅ローンを考える際に、金利の重要性を感じていることがわかります。また、返済シミュレーションも22.9%の人が重視しており、将来的な返済計画をしっかり考慮しています。
住宅ローンを組んでからの後悔
最も多かった後悔ポイントは「他の金融機関を検討しなかった(14.5%)」であり、多くの人が選択肢を狭めてしまったことを後悔しています。金利や手数料といった条件を十分に比較しなかったことが、後々の負担を重くする結果となることがあります。
まとめ
住宅ローンを組む際には、将来への不安をしっかり理解し、リスク軽減のための対策を行うことが重要です。また、他の金融機関を検討することで、より良い条件での契約を結ぶ手助けとなるでしょう。しっかりとした準備と比較検討が、住宅購入の成功を左右します。住宅購入を考えている方への良いアドバイスとなれば幸いです。