カルビーが進める新たな認証サービス
最近、カルビー株式会社が新しい取り組みとして、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」を導入しました。このサービスは、池袋市のベンチャー企業である株式会社Liquidと連携し、ブロックチェーン技術を利用した知的財産管理プラットフォーム「かるれっと」に適用されます。これにより、より安全で効率的なユーザー本人確認が可能になりました。
本人確認がスマートフォンで完結
「LIQUID eKYC」のICおまかせパックを使用することで、ユーザーはマイナンバーカードに内蔵されているICチップをスマートフォンで読み取ることで本人を確認できます。このシステムは、利用者の端末に最適な確認方法を自動で選択し、スムーズに本人確認を完了させる設計になっています。これにより、わずらわしい手続きが簡素化され、ユーザーはストレスなくサービスを利用できるようになります。
かるれっとの革新性
「かるれっと」は、分散型ID(DID)とブロックチェーン技術に基づいています。このプラットフォームは、知的財産権の発行、所有、移転、利用履歴を安全かつ改ざん不可能な形で記録し、共有することが可能です。公的個人認証とも連携しているため、権利の証明と管理の信頼性が向上し、ユーザーにとって便益が多いと言えるでしょう。
また、W3C準拠のスキーマ設計により、他のシステムやスマートコントラクトとの相互運用性も確保されており、企業や国境を超えた知的財産の活用が促進されています。
成長を続けるeKYC市場
「LIQUID eKYC」は、オンラインでの本人確認サービスとして市場でのシェアを拡大しており、6年連続のNo.1を誇る実績があります。運転免許証やマイナンバーカードを用いた本人確認はもちろん、AI技術や生体認証により、確認プロセスの離脱率も低く抑えられています。これまでに1.3億件を超える本人確認が行われており、600社以上の契約先を持つなど、その信頼性が高まっています。
Liquidのビジョン
株式会社Liquidは、生体認証技術を駆使し、すべての人が簡単で安全にサービスを利用できる社会の実現を目指しています。さまざまな業界やテクノロジーの連携を通じて、本人確認のオンライン化を推進し、利便性とセキュリティの両立を追求しています。
企業の成長を支える基盤を築く権利証明とオンライン本人確認は、今後のビジネスにおいて不可欠な存在となるでしょう。カルビーとLiquidの取り組みは、これらのサービスの発展に寄与し、デジタル社会をさらに前進させるものとなることが期待されます。