日本の伝統文化「麹」を次世代へ
日本の伝統文化の一つである「麹」。この国菌を自宅のキッチンから次世代に継承するための活動が、全国各地で展開されています。特に注目されるのが、日本麹クリエイター協会による「麹クリエイター講座」です。この講座は、700期を迎える盛況ぶりを誇り、すでに累計1170名以上の人々が受講を終えています。
講座では、専用のオリジナル麹箱を使って、6種類の麹を家庭で作ることができる方法を学びます。受講生は、塩麹や醤油麹、甘酒などの発酵調味料を学び、これらを利用した健康的な食事作りが可能になります。多様な食文化において、麹は欠かせない存在であり、その魅力的な可能性を再発見する場として、多くの方々に親しまれています。
伝統技術と現代の融合
「麹Style株式会社」は、麹菌を使ったさまざまな商品とともに、モダンな麹カフェも運営しています。同社は、ユネスコ無形文化遺産に登録された伝統的な酒造りをベースに、日本の調味料文化に貢献しています。麹製品は、料理の手間を減らし、共働き世代や子育て世代の健康管理をサポートする重要な役割を果たしています。
また、受講生は講師育成コースを経て、講師として新たな働き方を選択することも可能です。これにより、女性の社会進出に寄与し、家族の健康づくりに貢献する循環が生まれています。
講座の内容と特色
講座では、麹作りの基礎から、発酵麹化粧水や発酵調味料、さらには甘酒を使用したレアチーズケーキの作り方など、多岐にわたる内容が学べます。これにより、受講後は自宅で手作りの美味しい麹調味料が楽しめるようになり、さらに腸内環境の改善や体調改善にも繋がるというメリットがあります。
受講者からは「楽しく学べた」との嬉しい声が多数寄せられ、講師陣からのサポートも好評です。これは、麹に対する熱意と愛情が込められた温かいコミュニティの証ともいえるでしょう。
代表鈴木ひろみの想い
講座は2018年から始まり、関わった全ての方々への感謝を感じながら、継続している鈴木ひろみ代表。家系図を調べた際に、自身の先祖が酒造の創始者だったことを知り、麹に関わることには何か意味があると感じています。彼女のビジョンは、次世代につながるような循環を築くことです。この活動を通じて、麹を求める人々に新たな出会いと学びを与えているのです。
未来への展望
麹クリエイター講座を通じて、麹が持つ力を理解した参加者たちが、家庭での料理にこの伝統文化を取り入れることこそが、次世代に向けた大切な継承であると考えます。世界中で愛される和食の根幹を成す麹菌。これからも麹Style株式会社と日本麹クリエイター協会は、その価値を広め続け、より豊かな食文化を築いていくことでしょう。
私たちの生活に「一家に一台の麹箱」を目指し、共に環境を大切にしながら、麹を通して豊かな日常を作り上げていきましょう。