誰もが未来に行ける居場所
不登校の子ども達のために、札幌市に新たなフリースクール「WILD CHERRY」が2025年12月15日にオープンします。この新しい教育モデルは、不登校の子ども達に未来につながる7本柱の学びを提供し、心の居場所として機能することを目指しています。
子ども達の現状
文部科学省の調査によれば、日本全国で不登校の小中学生は30万人を超えるという深刻な現実があります。さまざまな理由から学校に行けない子ども達は、孤立感を抱え、学習の遅れや将来への不安に悩まされています。しかし、全国的にフリースクールはまだ支援が不足しており、行き場を求める家庭にとって選択肢は限られています。「WILD CHERRY」は、こうした背景を踏まえた上で、実際に不登校経験のある子ども達を支えるための新しいモデルです。このフリースクールは、学校教育法上の専門学校ではなく、民間の教育サービスです。
新たな不登校支援モデル
「WILD CHERRY」は、地域や企業、行政と連携して、子ども達が居られる環境を作り上げます。特に注目すべきは、返済不要の奨学金制度「子ども未来基金」の創設です。この制度は、経済的な理由で通えない子ども達をなくすことを目的としており、無償で学べる環境を整備します。
また、開校後は通信制高校との教育連携を図り、不登校から高校卒業まで、途切れのないサポート体制を確立することが予定されています。
7本柱の未来教育
「WILD CHERRY」では、次の7本柱を基軸とした教育プログラムを設計しています:
1.
基礎学習サポート - 学校の出席要件や基礎学習を支援。
2.
英語教育 - 世界と繋がる力を育成。
3.
デジタル教育 - AI時代に必要なスキルを養います。
4.
スポーツ教育 - 心と身体の健全な成長を促進。
5.
キャリア教育 - 生きる力や選択する力を体験的に培う。
6.
アート・デザイン教育 - 創造力を育てるプログラム。
7.
ウェルネス教育 - 精神的な安定と自己肯定感を育成。
これらのプログラムは、子ども達が自分の未来を描く助けとなることを目指しています。
地域協力の強化
さらに、「WILD CHERRY」はVリーグの女子プロバレーボールチーム「アルテミス北海道」と提携しています。両者の協力によって、不登校児童の居場所作りやスポーツ教育、地域活動の支援を進めていきます。この取り組みが成功すれば、札幌を起点に全国的な展開を目指す「未来教育モデル」が実現するでしょう。
支援の呼びかけ
学校の開校にあたって、寄付やクラウドファンディングによる支援の受付も開始しています。集まった資金は「子ども未来奨学金」として、経済的困難を抱える子ども達の学費に充てられます。子ども達とその家族を守るための両者の支援が、今後の大きな力となることを期待しています。
代表メッセージ
株式会社EXECUTEの代表、谷本邦元氏は「学校に行けない子ども達が、未来に行ける居場所を作る。」という理念の下、このプロジェクトに取り組んでいます。彼は自身の不登校の経験を活かし、子ども達が「生きる力」を取り戻せる場を提供することに尽力しています。
開校に関する情報
- - 名称: WILD CHERRY(ワイルドチェリー)
- - 所在地: 北海道札幌市北区屯田5条7丁目1-71 ティー・エヌビルA-2階
- - 電話: 011-788-2900
- - 対象: 小学生・中学生(初期定員12名、希望に応じて最大36名まで拡大予定)
- - 開校日: 2025年12月15日
- - 運営会社: 株式会社EXECUTE
この新たな教育モデルが、不登校に悩む多くの子ども達にとって希望の光となることを願います。未来につながる居場所を提供する「WILD CHERRY」に、期待が寄せられます。