ITケイパビリティ需要調査
2020-09-03 10:27:17
IT予算管理の重要性が増す中での新たなケイパビリティの需要
IT予算管理と新たなITケイパビリティの需要
近年、特に新型コロナウイルスの影響を受け、企業のIT部門における予算管理の重要性が増しています。Apptioが実施した調査によると、全体の63%の企業が新しいITケイパビリティの必要性が高まっていると感じており、特にヘルスケア業界では93%の回答者がその需要を実感しているとのことです。このような状況は、予算削減や業務量の増加といった困難に直面している企業にとって、どのような意味を持つのでしょうか。
1. 予算削減と業務の変化
新型コロナウイルスのパンデミックにより、企業は大規模なIT予算削減を余儀なくされました。その一方で、業務量は増加し、IT部門にはさらなる負担がかかっています。具体的には、ヘルスケア分野や金融サービスなど、特に影響を受けている業界のリーダーたちが新たなITケイパビリティに対する需要を強く感じていることが分かります。
2. コスト最適化の優先事項
調査によると、72%のCIOはCOVID-19による混乱によってビジネスの優先事項が変化したと回答しています。かつてはオペレーショナルエクセレンスや収益増加が重視されていましたが、現在ではITコスト削減が最優先課題として浮上しています。ヘルスケア企業の約三分の二がコスト最適化を最重要視しています。
3. CIOの迅速な意思決定
このような厳しい状況下で、CIOには迅速に意思決定を行う能力が求められます。3人のCIOのうち1人は、パンデミック時には迅速な再計画が必要であると述べています。しかしながら、39%の企業は四半期ごとにしか予測を立てておらず、パンデミックの不確実性の中で迅速かつ柔軟に対応することが難しいという現実が浮き彫りになっています。
4. 経営層の課題とテクノロジーの活用
Technology Business Management CouncilのGMであるJarod Greene氏によれば、現在、経営者は困難な決断を迫られており、テクノロジーを駆使して自社の能力を強化し、この混乱を乗り越える必要があるとしています。特に、コスト管理とイノベーションの加速を同時に進めることが求められています。財務管理ソフトウェアを活用することで、企業はコスト管理のプロセスを自動化し、迅速かつ適切な情報に基づいた意思決定を行うことが可能になります。
5. 調査の実施方法
この調査は2020年の3月から6月にかけて行われ、100名の回答者が参加しました。その中にはCIOやIT財務部門の幹部が多く含まれており、銀行や金融サービス、ヘルスケア、プロフェッショナルサービスなどさまざまな業界の声が集められました。
これらの結果は、IT関連の投資や管理において新たな視点をもたらしており、企業は今後どのようにこれらの課題に取り組むべきかを考える必要があるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
Apptio株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1-6-5WeWork 丸の内北口
- 電話番号
-
03-6555-3154