新たなブランド「常陸乃国しらす」の誕生
茨城県が新しいシラスブランド「常陸乃国しらす」を発表しました。これは、茨城県産シラスの高付加価値化を目指す取組の一環として、茨城県産高付加価値シラスブランド化協議会が中心となって推進されています。2024年10月2日、協議会メンバーは大井川知事を訪問し、新しいブランドの名称とロゴをお披露目しました。
新ブランドのキーポイントは、徹底的に追求された鮮度の良さです。特に「し」字率(きれいな曲線を描く割合)という新しい基準を設けており、この値が95%以上であることが求められています。この基準は、全国的に見ても非常に珍しく、科学的根拠に基づいて設定されています。
品質を支える厳格な基準
「常陸乃国しらす」を品質の高いブランドとして確立するため、協議会は4つの厳しい基準を設けています。
1.
漁師の自信の一網: 鮮度を維持するために、低温で管理された状態で水揚げされること。
2.
一艘曳き漁法: 短時間で生きたまま漁獲されること。
3.
漁場の条件: プランクトンが豊富な茨城県沖で獲れたシラスであること。
4.
迅速加工: 最終製品の「し」字率が95%以上となるように、すばやく加工されること。
このように厳格な基準をクリアしたシラスのみが「常陸乃国しらす」として認められます。安重幸次委員は、これにより「茨城県がシラスのメッカであるというイメージを強化していきたい」と意気込みを語っています。
大井川知事の試食体験
大井川知事は、実際に「常陸乃国しらす」を試食しました。知事は、「しらす干しは旨味が濃縮され、釜揚げはふわふわとした食感が特徴的で美味しい」とコメントし、ブランドの品質に自信を見せました。また、今後「常陸乃国しらす」を最高級品としてしっかりと販売していく方針を述べました。
いばらきフェアへの出店
この「常陸乃国しらす」は、髙島屋にて10月16日から開催される「いばらきフェア」で販売予定です。このフェアでは、茨城県産の様々な特産品が揃います。詳細については今後プレスリリースされる予定です。
名称とロゴの意義
協議会メンバーは「常陸乃国しらす」の名称についても説明しました。この名称は、常陸シリーズの勢いにあやかる形で、茨城県を代表するブランドになるようにとの願いが込められています。また、ロゴマークは「鮮度を極めた証」であるきれいな曲線を意識したデザインとなっており、ふわふわとした柔らかさを印象づけています。
地元特産品の魅力
茨城県沖は親潮と黒潮が交わる場所で、栄養が豊富なプランクトンが多く生息するとともに、しらすの好漁場として知られています。茨城県の漁獲量と加工品生産量は全国的にも有数です。この新ブランド「常陸乃国しらす」は、茨城県の誇る高鮮度なシラスの魅力を伝える重要な存在となることでしょう。ぜひ新ブランドの味を体験してみてください。