障がい者とエンジニアが共に挑む未来
大阪電気通信大学(OECU)から、特別プロジェクトチーム「RPwheel Project」が、10月25日から27日にスイス・チューリッヒで開催される国際競技大会「CYBATHLON 2024」に出場します。この大会は、障がいを持つパイロットが先端技術を用いたアシスト機器を駆使して、日常生活のバリアを乗り越える能力を競い合うものです。
背景と目的
CYBATHLONは、その初開催が2016年にスイスのチューリッヒで行われて以来、4年ごとに行われている国際的なイベントで、今回で3回目を迎えます。昨年は新型コロナウイルスの影響もあってリモート形式での参加となったため、今回の大会がチームメンバーにとって初めての現地参加となります。
「RPwheel Project」は、障がい者とエンジニアが共に協力し、従来の電動車いすでは不可能だったさまざまなバリアの克服を目指して開発を進めています。このチームの核となるのは、工学部電子機械工学科の鄭聖熹教授の指導のもと、学生たちが中心になって制作した特別な車いすです。
CYBATHLON 2024の競技内容
「CYBATHLON 2024」では、障がい者パイロットが乗る電動車いすが10個のタスクに挑む「WHL(車いすレース)」部門にて、アジアで唯一の出場を果たします。競技は多岐にわたり、ARM義肢レースや視覚補助レース、外骨格レースなど、8つの競技種目が行われます。今回、大阪電気通信大学は参加が決まったことを受け、部品やバッテリーの開発と改良を進め、大会に向けて着々と準備を進めています。
参加するメンバーは、教員2名、学生8名、また外部から1名のパイロットが加わります。学生たちは、この大会での上位進出を目指し、日々のテストを重ねて技術を磨いています。彼らの奮闘が、障がい者の生活をより豊かにする手助けとなることを願っています。
昨年の成績と期待
前回のCYBATHLONでは、初めての出場ながらも見事6位入賞を果たし、さらに活躍が期待されています。今年の大会を通じて、学生たちがどのように成長を遂げるのか注目すべき点です。また、2月に開催された「CYBATHLON Challenge 2024」では、与えられた3つのタスクをすべてクリアする成果を上げており、明るい展望を心に描いています。
アジアで唯一の出場となる大阪電気通信大学「RPwheel Project」の今後の活躍に、ぜひご期待ください。社会に対して意義ある技術の発展とその実現を目指して、一歩ずつ前進していく様子を見守っていきましょう。
競技の詳細
開催概要
- - 日時: 10月25日(金)〜27日(日)
- - 会場: スイスチューリッヒ SWISSアリーナ
- - 競技内容: 車いすレース、義肢レース、アシストロボットレースなど
- - 出場チーム名: OECU&R-Techs
- - レーススケジュール: 予選は10月27日(日)1時(スイス時間では26日(土)18時)、決勝は10月27日(日)18時(スイス時間では27日(日)11時)で行われます。
まとめ
この大会の成功は、障がい者と共に生きる社会の実現を目指す学生たちの努力を物語っています。この取り組みを通じて、未来の可能性を広げるとともに、多様な価値観を尊重する社会づくりにつながっていくことでしょう。私たちも応援し、彼らの成長を共に見届けていきましょう。