増加する高齢者への虐待問題を解決する介護入門書が登場

高齢者虐待問題と新たな取り組み

近年、高齢者に対する虐待の件数が増加しており、2024年度の介護施設による虐待件数は1,123件に達しました。この数字は過去最多となっています。厚生労働省の調査によると、虐待の原因として約8割が職員の知識不足によるものであり、適切な介護の教育が求められています。

不適切な介護の実態

高齢者への虐待には様々な形態があります。暴力的行為はもちろんのこと、介護職員が高齢者の意向を無視して行動することも含まれます。例えば、認知症の高齢者に無断で衣服を脱がせたり、食事を急かすことで誤嚥のリスクを高めることは、不適切なケアとして問題視されています。こうした不適切な介護は、職員研修によって軽減できる可能性があります。

新刊書籍『まちがいさがしで楽しく学ぼう！介護あるある89のポイント』

そんな中で、介護支援者から注目されているのが、Apoyo（アポージョ）による新しい書籍です。この書籍は、不適切な介護を「まちがいさがし」形式で学ぶことができ、特に初心者や指導者向けの内容となっています。

著者は、特別養護老人ホームでの経験を持つ永田美樹氏。彼女は九州を基盤に介護のコンサルティングや研修を行い、高齢者と介護職員の幸福を支えるために本書を執筆しました。