介護業界の未来を切り開く新サービス「KAIGO HR SURVEY」の全貌
介護業界では、深刻な人材不足が続いています。厚生労働省の試算によると、2040年までに約57万人もの介護職が不足する見込みです。新たな人材の獲得が急務である一方、離職を防ぐための環境整備も重要です。実際、介護職を辞めた理由として「職場の人間関係」が最も多く挙げられています。この状況を打開すべく、株式会社Blanket(東京都文京区)が新たに「KAIGO HR SURVEY」を発表しました。
「KAIGO HR SURVEY」とは
「KAIGO HR SURVEY」は、介護・福祉業界に特化した組織診断サーベイです。このサービスは、介護職の従業員が「よい介護」を行うための環境を整えることを目的としています。アンケートの結果を通じて、現場の働きがいや職員間の関係性を「見える化」し、どこに改善が必要なのかを明示します。この可視化プロセスは、介護職員が意欲的に働ける環境構築の第一歩となるでしょう。
サーベイの特徴
「KAIGO HR SURVEY」には、以下の特徴があります。まず、約130社の介護・福祉事業所での経験を活かし、まさに介護業界の特性に応じた設計がなされています。次に、匿名アンケートを通じて、従業員の声を可視化します。これにより、個別面談では拾いきれない声も集めることができ、組織の問題や要因を明確にします。
さらに、個々の状況だけでなく、職場の制度や同僚、上司の関わりをも計測することで、より広範囲な評価が可能です。そして、可視化された課題を元に法人自身が解決策を見出せるよう、専門コンサルタントが支援します。このサポートには、必要に応じて実行支援や研修も含まれます。
導入企業の反響
導入した企業からは大きな反響が寄せられています。社会福祉法人誠信会では、職員の声を数字で「見える化」したことで、曖昧だった不安が具体的な対話のテーマに変わったと報告されています。また、社会福祉法人大和会では、スタッフの声に力があると気づき、課題を冷静に見直す契機となったと述べています。これらの声からも、サーベイの価値が伺えます。
今後の展開
Blanketは2026年3月末までに、まず100社の利用を目指しています。また、これにより傾向分析や自社スコアとの比較を通じて、自社の理解を深める機会を提供する計画です。初年度は普及促進の一環として、100社限定で特別価格による導入支援を実施します。通常1,500円の実施費用を500円に引き下げ、法人の初期導入費用も調整されます。さらに、外国人人材にも利用できるよう多言語対応を進めているため、より多くの事業所に貢献できることが期待されます。
お問い合わせ
「KAIGO HR SURVEY」についての詳細は、公式メール(
[email protected])または専用フォームを通じてお問い合わせください。今後、Podcast番組「『介護の組織』をよくするラジオ by KAIGO HR」において、サーベイの価値や法人の体験談を深堀りする特集も放送予定です。
介護業界は今、変革の時を迎えています。「KAIGO HR SURVEY」が、より良い職場環境を創造する一助となることを期待しています。