春の風物詩とも言える桃の節句が近づいてきました。今年も東大阪市の指定文化財、旧河澄家で「桃の節句展」が開催されます。開催期間は2025年の2月21日から3月9日まで。この展示会では、地域住民から寄贈された非常に貴重な100年以上前の雛人形を含む、約100体の雛飾りが展示されます。このイベントは、毎年3月3日の桃の節句に合わせて開催されており、2017年の初開催以来、地域の象徴的なイベントとして根付いてきました。
旧河澄家は日本の伝統的な建築様式を代表する貴重な文化財であり、その歴史的な空間の中で雛飾りを楽しむ特別な機会です。展示の見どころとしては、昭和46年に購入された七段飾りが特に注目されています。この飾りは金屏風に描かれた美しい絵柄やお雛様の優雅な表情が特徴で、選定の際のエピソードも伝えられています。また、地域の歴史に触れることができる『枚岡市史』によると、昭和30年代には雛祭りが行われる家庭は少なかったとされています。これらの歴史的背景を知ることで、地域の雛祭り文化がどのように変化してきたかを楽しむことができるでしょう。
さらに、桃の節句展の開催期間中には特別イベントも予定されており、3月1日には東大阪市立日新高等学校の茶道部と琴部による雛祭り茶会と箏曲コンサートが行われます。第一席は13時30分から、第二席は14時30分からの開催で、各席の定員は10名(小学生以上)となっています。参加希望の方は、事前に申し込みが必要で、費用は茶会参加が100円、コンサートは無料です。
この機会に、風情ある古民家で華やかな雛飾りを見ながら、日本の春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。地域の雛祭りの文化や歴史を深く知ることができる貴重な経験になることでしょう。開催場所の旧河澄家は、指定文化財として重要な地であり、皆様のお越しを心よりお待ちしています。なお、詳細については東大阪公式観光情報サイト『ピカッと東大阪』または公式インスタグラムをご確認ください。魅力あふれる東大阪の情報をお届けしています。