アムステルダムに日本の味を伝える新星
オランダ・アムステルダムにて、江戸前寿司「TEWATASHI」と割烹「TSUNARIÉ」を運営するWakker Amsterdam B.V.の代表取締役、津田侑紀(Carrie)。彼女は元看護師という異色の経歴を持ちながら、新たな日本食のムーブメントを築いています。2024年10月に開業した「TEWATASHI」は、開業から1年9か月で累計売上3億円を達成したという快挙を成し遂げました。
日本食を支える日本人の技
サステナブルな経営を実現するため、日本で採用・育成した日本人スタッフが現地での接客や調理を担当しています。津田氏は、「本物の日本食文化を現地の人々に体験してもらうことが、私たちの使命」と語ります。日本の食材や技術、文化を大切にしながら、予約制・プレミアム価格帯の店舗として高評価を得ているのです。
例えば、TEWATASHIでは職人がその場で握った寿司を提供するスタイルが話題となり、予約受付からわずか30分で満席になるなど、高い人気を誇ります。また、割烹「TSUNARIÉ」では、おもてなしの心を大切にし、目の前で調理を楽しむライブ感も提供しています。
海外での挑戦が必要な理由
津田氏の背景には、料理人としてのキャリアに対する深い思索があります。過去20年で海外の日本食レストランは約7.5倍に増加し、需要が高まっているにも関わらず、日本人が経営に関与する店舗はごくわずかです。これは日本国内の料理人の労働環境が影響しているといいます。多くの若手料理人が不安定な将来により業界を離れる中、彼女は「日本人が海外で活躍できる環境を整えることが重要」と強く感じています。
CULTUREを越えた交流
現地で感じたことは、求められているのはただの流暢な英語ではないということ。日本人から直接得る、本物の日本食体験が求められているのです。そのため、津田氏は日本の食文化を体験として提供することが必要だと考えています。単においしい料理を提供するのではなく、訪れる人々の記憶に残る「価値ある時間」を作り出すことが、彼女の目指すところです。
次世代の料理人を育てる支援制度
今後、津田氏は海外での独立を望む日本人料理人やサービススタッフを育成・支援する仕組みを強化し、キャリアモデルの確立に向けて動き出す予定です。この取り組みは、単に店舗を運営するだけでなく、未来の料理人に新たな可能性を提供するものとなります。
日本食文化の拡大と並行して、津田氏のビジョンが叶う日を心待ちにしています。また、彼女は「日本を感じ、体験する文化の場をもっと増やしたい」とも語っており、アムステルダムから世界へ向けての発信を続けます。日本食の新たな地平線を切り拓く津田侑紀の挑戦は、これからも注目を浴びることでしょう。