アイランダー高校生サミット2025: 離島の高校生がオンラインで熱い議論を展開
2025年12月21日(日)、全国の離島から選ばれた59名の高校生が「アイランダー高校生サミット2025」に参加しました。このサミットは、大正大学と公益財団法人日本離島センターが共同で主催し、オンライン形式で行われました。今回は、北海道から沖縄までの20校が参加し、離島に特有の様々な問題に対する討論が繰り広げられました。
サミットのテーマ
今年のサミットのテーマは「潮の音 鳴らせ 我らの離島~しまの高校生、100人会議~」。このテーマには、島に住む高校生たちの想いや夢を共有し、新しい未来への一歩を踏み出すという意味が込められています。参加者は島々の魅力や潜在能力について、「食」「文化」「仕事」「イベント」などのテーマで9つのグループに分かれ、それぞれの視点から意見を交換しました。
企画と運営
このサミットは離島高校生と大正大学の学生で構成された実行委員会が中心となり進行されました。今回の実行委員は高校生11名と大学生5名の計16名で、参加者の募集やプログラム内容の決定を行い、サミットの運営を成功に導きました。
熱い議論とプレゼンテーション
参加者たちは各グループで、離島の現状や課題を共有しながら熱心に議論しました。最終的には、各チームが離島を活性化するための独自の提案をプレゼンテーションしました。
文化チームの提案
「文化」チームは、島の祭りの高齢化や若者の参加が少ない問題に着目し、「お祭り企画委員会」の設立を提案しました。この委員会によって、若者が積極的に祭りの運営に関わる仕組みを整え、SNSを活用して外部参加者を募ることを目指しました。大正大学の山本繁教授は、この企画が観光客を引き寄せる新たな体験を生む可能性を持っていると評価しました。
学校チームの提案
もう一方の「学校」チームは、オンラインでの島同士の交流をもとにした「ER(Education Revolution)学園」の設立を提案しました。この新しい学校は小規模でありながら最新の教育内容を取り入れ、地域社会との連携を強化することを目指します。
今後の展望
サミットのクロージングでは、日本離島センターの広報課長が「今後もアイランダー高校生サミットを続けていく」と話し、参加者たちに自分たちの島の魅力を発信し合う場としての重要性を強調しました。また、縦のつながりを築いていくことの重要性も示唆しました。
参加校一覧
- - 北海道礼文高等学校
- - 北海道奥尻高等学校
- - 東京都立新島高等学校
- - 東京都立小笠原高等学校
- - 新潟県立佐渡総合高校
- - 広島県立大崎海星高等学校
- - 広島県立広島叡智学園高等学校
- - 島根県立隠岐島前高等学校
- - 愛媛県立弓削高等学校
- - 長崎県立壱岐高等学校
- - 南九州市を含む各離島の学校
アイランダー高校生サミットは、単なる議論の場ではなく、離島に住む若者たちが自らの未来を描くための重要なステージとなっています。今後の展開が楽しみです。