「彼女の肖像」展
2024-09-18 19:05:51

国立国際美術館で開催される「彼女の肖像」展の魅力をご紹介

国立国際美術館特別展「コレクション1 彼女の肖像」



2024年11月2日から2025年1月26日の期間、国立国際美術館で「コレクション1 彼女の肖像」が開催されます。この展覧会では、同美術館のコレクションから約500点の女性が登場する作品をピックアップし、個別のテーマを持った6つの章に分けて展示します。ここでは、理想化された像や美人画に留まらず、個々の女性の個性と社会背景を深く掘り下げています。

展覧会の仕掛け



本展は、女性像に基づく国立国際美術館初の試みであり、作品は多様な視点でアプローチされています。まず、第一章「女性像の解体と逸脱」では、伝統的な女性のイメージを挑戦する作品が展示され、福田美蘭の独創的な絵画や、名画の登場人物が不在の情景を描く小川信治の作品が登場します。

第二章のテーマは「増殖する女優たち」。ここではマリリン・モンローやブリジット・バルドーなどの映画スターを素材にした多様なアートが展示されます。アンディ・ウォーホルによるシルクスクリーンのモンロー作品が特に注目されます。

第三章「家族の肖像」では、母・妻・娘といった家族の一員を描いた作品を通じて、家族の多様な姿を考察します。サニー・キムや木下晋による作品が目を引き、温かい人間の絆が感じられます。

第四章では「労働と移動」に焦点を当て、家庭内外で働く女性や移民として移動する女性の姿を捉えた作品が紹介されます。特に宮本隆司の九龍城砦を舞台にした写真が、その背景にある社会的な文脈を浮き彫りにします。

第五章「個人と国家」では、国家の境界線における女性たちの存在に迫り、戦後日本の社会を反映した写真作品が展示されます。特に石内都やアンドレアス・グルスキーの作品が、この問題提起を含む重要な役割を担っています。

最後の第六章では、近年収蔵された作品に注目し、女性作家の最新の視点を紹介。特に、レオノール・アントゥネスや谷原菜摘子の作品が印象的です。

特別な企画とイベント



本展では、特別イベントとしてギャラリートークも開催されます。2024年11月24日に開催予定で、参加は無料ですが、観覧券が必要となります。定員は先着60名です。教育的な視点から作家や作品についての深掘りが期待できる貴重な機会です。

展示の詳細



本展は、大阪市北区の国立国際美術館地下2階展示室で行われ、開館時間は10時から17時まで、金曜・土曜は20時までと多様な仕事帰りのお客様にも対応した時間設定です。月曜は休館日で、年末年始も一部休業する予定です。観覧料は一般430円、大学生は130円で、65歳以上は無料となっています。

この「彼女の肖像」展は、非常に多面的な視点からのアプローチで女性を描いた作品たちが集まる素晴らしい機会です。ぜひ足を運んで、美術館で新たな視点に触れてみてください。


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会社情報

会社名
文化庁
住所
京都府京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85番4
電話番号
075-451-4111

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