2025年の業界別男女賃金差異と女性管理職比率の可視化
株式会社エフペリが運営する人的資本データ分析プラットフォーム「Career Reveal」では、2025年における主要17業界の「男女賃金差異」と「女性管理職比率」の関係を調査しました。これらのデータは、東京証券取引所に上場する企業を中心とした公開情報をもとに分析されたものです。
調査の概要
本調査では、業界別の男女賃金差異が52.6%から76.7%、そして女性管理職の比率が3.4%から20.6%の範囲に分布していることがわかりました。この結果は、単に「女性管理職比率が高ければ男女賃金差異が小さい」といったシンプルな関係性が成り立たないことを示唆しています。つまり、登用(代表性)と処遇(賃金)を別々のKPIとして認識し、同時に管理する必要があるということです。
業界地図による可視化
調査結果は、散布図として視覚化され、女性管理職比率を横軸、男女賃金差異を縦軸とする業界地図を作成しました。この地図によると、例えば、女性管理職比率が高く、男女賃金差異が比較的小さい業界には銀行が含まれています。一方、女性管理職比率が低く、男女賃金差異が相対的に大きい業界としてエネルギー資源が挙げられます。また、製造業や装置産業などでは、女性管理職比率が低い傾向が見られることが特徴です。
このような分布を分析することで、企業がその業界における自社の立ち位置を把握し、自社の人的資本をどう活用するかの戦略を立てる手助けができます。
実務への応用
Career Revealは、単純な企業間比較に留まらず、業界の中での自社の位置付けを明確にすることで、実務的な示唆を得ることを可能にします。具体的に、人事部門では登用と処遇を分離して施策を設計する必要があります。経営企画部門は人的資本に関するポートフォリオや要員計画を進める際の参考にし、IR/ESG部門では、投資家とのコミュニケーションの中でこれらのKPIの動きについての説明を容易に行うことができるでしょう。
調査の詳細
- - 対象:東京証券取引所のCore30、Large70、Mid400を中心とした企業群
- - 業界分類:17業界
- - 対象期間:2023年から2025年
- - データソース:有価証券報告書、サステナビリティレポート等の公開情報
- - 主な指標:男女賃金差異(女性の賃金を男性=100とした割合)や女性管理職比率。
調査結果を通じて、企業の人的資本の最適化や投資家との対話がより効果的になることを目指しています。これにより、企業が競争力を高め、持続可能な成長を遂げるための足がかりとなることでしょう。