吉川工業が新技術を駆使したシートシャッター開閉ecoシステム
吉川工業株式会社(福岡県北九州市)の最新プロダクト『シートシャッター開閉ecoシステム』が、工場内の省エネルギーと安全向上を同時に果たすことが期待されています。この新製品は、同社の磁界と電波を利用したハイブリッド検知技術「Wアラート」を応用しており、製造および物流現場での活用に大きな可能性を秘めています。
背景:工場の省エネが急務
製造業や物流拠点において、工場内のシートシャッターは頻繁に開閉され、その頻度は1日に数百回にも及ぶことがあります。このため、開閉に伴う冷気や暖気の出入り、いわゆる空調ロスが大きな問題となっています。一方で、頻繁な開閉による部品の摩耗や故障、さらには歩行者による誤開閉も懸念されており、安全性やコストの面でも課題が山積みです。
吉川工業は、「Wアラート」技術を駆使して、許可された車両のみを識別し、自動でシャッターを開閉する革新的な制御方式を開発しました。
製品の特長
1. 許可車両の認識
システムは、車両に取り付けられた「識別タグ」とシャッター前の「接近検知機」を組み合わせ、許可車両のみを認識します。これにより、歩行者や無許可の車両による開閉を防ぎ、誤開閉のリスクを大幅に軽減することができます。
2. 開閉回数の削減
既に先行導入された製造業の工場では、開閉回数が最大90%削減されたという実績が報告されています。この無駄な開閉の削減が空調ロスを抑え、エネルギーコストの大幅な削減を実現。また、機構の摩耗が軽減されることにより、メンテナンス費用も削減されました。
3. 安全性と作業環境の改善
空調の安定により、夏場や冬場の温熱環境が改善され、従業員の労働環境も向上します。さらに、誤検知を防ぐことで、シャッター周辺の安全性が向上し、従業員のリモコン操作が不要になるため、操作ミスや手間も削減されます。
4. 既存シートシャッターへの導入もスムーズ
このシステムは既存のシートシャッターに後付けできるため、導入のハードルが低いのも魅力です。検知機は既設シャッターの制御盤に接続するだけで使用可能であり、フォークリフトなどの車両には小型のタグを装着するだけで運用が開始できます。
想定される導入領域
このシステムの導入は、自動車、半導体、食品、化学などの製造工場で特に高い効果が期待されています。また、物流センターや倉庫、冷凍・冷蔵エリア、さらにはクリーンルーム前室といった、空調負荷が大きい場所でも導入が推奨されています。
吉川工業株式会社について
吉川工業は1920年に創業以来、鉄鋼やエンジニアリング、表面処理、エレクトロニクス分野など、多岐にわたる事業を展開してきました。安全対策や効率化に対する取り組みの一環として、作業者接近検知システム「Wアラート」が全国の工場や倉庫で9000台以上導入されています。
このように、吉川工業の『シートシャッター開閉ecoシステム』は、環境対策と安全性を両立させる革新的なソリューションとして、今後の製造業・物流業における導入が期待されます。