東芝テックの生成AI活用支援サービスの概要
東芝テック株式会社は、新たに生成AIを活用する企業向けの支援サービスを2025年度に提供開始することを発表しました。このサービスは、生成AIを通じて企業が直面するさまざまな課題を解決することを目的としています。参加者は、生成AIの基礎を学びつつ、実際の日常業務における問題を抽出し、生成AIがどのように解決策を提供できるのかを探るプロセスを体験します。
伴走型サービスの特徴
このサービスは、生成AIを導入したいが方法がわからない企業を対象にしています。初歩的な知識の習得から業務課題の見える化、具体的なソリューションの構築、実証実験(PoC)まで、企業のニーズに応じたきめ細かなサポートを提供します。これにより、企業は業務の効率化を図りながら、サービスの品質向上を実現するための持続可能な成長をサポートされます。
主な特長
1.
エンゲージメントを重視したワークショップ:
参加者が自分の業務の課題を持ち寄り、生成AIを活用した解決策を共に考えるワークショップ形式を採用しています。これにより、単なる理論ではなく実務に即した知識の習得が可能となります。
2.
一貫した伴走支援:
業務課題の見える化から始まり、具体的な施策の実現はもちろん、実証実験の段階においてもフルサポートで、実装後の運用体制構築まで柔軟に対応します。
3.
実践的アプローチ:
参加者が現場で直面している課題に対する具体的なソリューションを模索することで、生成AIを日常業務に生かせる手段としての活用を目指します。
AI人材育成とその向上
2024年11月1日、東芝テックは全社タスクフォース『TEC AI Innovation Hub』を設立し、社内のAI技術とノウハウの蓄積を促進しています。これにより、企業内部でのAI人材の育成を進めています。
さらに、サービス提供に先立つ形で、2025年4月23日には株式会社東急ストア向けに『お客様の声の収集・活用方法』をテーマとしたワークショップを実施しました。このワークショップには、東急ストアの多くの部門と生成AIの専門企業が協力し、生成AIに関する基礎知識を講義しました。
成果と今後の展望
ワークショップを通じて合計17件の生成AI活用アイデアが創出され、日常業務への適用可能性が確認されました。また、東急ストアにおける生成AIチャットの利用が前後で12%増加し、参加者の92%が生成AI活用に対する心理的障壁が軽減されたというポジティブなフィードバックも得られました。
東芝テックは、企業が生成AIの特性を理解し、持続的な発展に繋げるためのパートナーとしてこれからもサポート体制を強化してまいります。私たちは「グローバルトップのソリューションパートナー」を目指して、ユーザーと共に社会課題の解決に向けたソリューションの提案を続けます。