約8年ぶりの展示、十三代三輪休雪展が松坂屋名古屋で開催
2025年3月26日から、松坂屋名古屋店の本館8階第一画廊にて、十三代三輪休雪展「土の力、即ち大地の力、そして火の力を…」が行われます。この個展は、江戸前期以来の伝統を受け継ぎながらも、萩焼に新しい息吹を吹き込む独創的なアーティスト、三輪休雪氏の最新作を展示します。約8年ぶりの個展であり、彼の芸術がどのように進化しているのかに、多くの人々が期待を寄せています。
伝統と独創性の融合
三輪休雪氏の作品は、彼の代表作「エル キャピタン」など、伝統的な萩焼の枠を超えた独創的な表現が特徴です。「エル キャピタン」はアメリカ・ヨセミテ国立公園の大岩をインスピレーションにしており、まさに大地の力を感じさせる作品です。彼の手による陶芸は、土という素材を通して、自然の力を凝縮したかのような美しさを持っています。
開幕イベントとレセプション・パーティー
個展に合わせ、3月29日(土)にはレセプション・パーティーも予定されています。このパーティーは午後5時から開催され、陶芸に興味がある多くの方にとって貴重な交流の場となるでしょう。また、オープニングの日に出展される作品や三輪氏との直接のやり取りを楽しむチャンスです。参加費は無料ですが、参加希望者は事前にお問い合わせが必要です(第一画廊直通:050-5785-4639)。
トークセッション・制作実演イベント
さらに、3月30日(日)には、岐阜県現代陶芸美術館館長の石﨑氏を招いたトークセッションが行われる予定です。このセッションでは、三輪休雪氏の創作の背景や、陶芸に対する想い、さらには東海エリアの陶芸シーンについてのディスカッションが行われます。時間は午後2時から、本館8階ART HUB NAGOYAのオープンギャラリーにて、参加は事前予約制ですが、参加費は無料です。
トークセッションと同日には、「エル キャピタン」の成形工程や、三輪氏が特にこだわる“休雪白”を生み出す釉薬のかけ方についての制作実演も行われます。これらのイベントを通して、参加者は三輪氏の制作過程を間近で体験し、彼の技術と情熱を感じることができるでしょう。
三輪休雪の陶芸哲学
三輪休雪氏は、自身の作品を通じて「土の力、大地の力、火の力」といったテーマを探求しています。地球内に宿る未だ計り知れないエネルギーを感じながら、彼は陶芸を通じて自然とのつながりを表現し続けています。新しい技法や挑戦を通じて、彼の陶芸は時間を経るごとに深化しています。今回の個展では、その思いが如実に表れる作品群が出展されることでしょう。
是非、松坂屋名古屋店でのこの特別な展覧会に足を運び、三輪休雪氏の世界を体感してください。彼の作品から伝わる力強さと温かさは、観る人の心を打つことでしょう。