RITAエレクトロニクスが新サービスを開始
RITAエレクトロニクスが、設計段階で生産中止(EOL)情報を提供する新しいサービスを開始しました。このサービスは、部品の生産中止に関する情報を早期に把握することで、製品リリース後の基板改版や部品変更の再検証を未然に防ぐことを目的としています。
サービスの目的と意義
電子機器の製造において、設計段階で故障や生産中止の可能性がある部品を選んでしまうと、重大な問題につながることがあります。特に生産中止となった部品を使用していた場合、その製品が市場に投入された後に改版や部品変更が必要になるリスクが高まります。これにより、時間とコストがかかってしまい、企業の競争力が低下する恐れがあります。
RITAエレクトロニクスが提供するこの新サービスにより、お客様は設計段階で部品を選定する際に生産中止情報を確認でき、余計な改版作業を避けることが可能になります。
具体的な作業の流れ
このサービスでは以下の作業が行われます。まず、お客様より提供された部品表(BOMリスト)に基づいてRITAエレクトロニクスがEOL情報を調査します。この調査には、グループ会社の対松堂が提供する『PaRASol<パラソル>』というサービスを利用します。
作業の流れは以下の通りです:
1.
部品表の提供:お客様からエクセル形式で部品表を提供していただきます。
2.
EOL情報の調査:PaRASolを用いて、部品表に基づいたEOL情報を調査します。
3.
タイミング:設計用部品ライブラリを作成するタイミングと同時にこの調査を行います。
4.
結果の報告:調査結果を基に、生産中止となった部品についてお客様に報告します。
5.
判断:お客様に部品の変更が必要かどうかを判断していただきます。必要な場合は、当社がパターン設計の変更作業を実施します。
PaRASol<パラソル>について
この新サービスで使用される『PaRASol』は、米国Silicon Expert社が提供する電子部品の情報データベースです。収録点数は15,000社以上、10億点以上の電子部品情報があり、設計段階において使用される部品のEOL情報を迅速に検索できます。
PaRASolは、お客様へのフィードバックを通じて生産中止情報を提供し、場合によっては代替部品の提案も行います。通常のパターン設計に必要な書類以外に、お客様に特別に準備していただくものはなく、スムーズにサービスを利用することができます。
まとめ
この新しいEOL情報提供サービスにより、製品の設計を行う企業は、意図しない改版や部品変更のリスクを大幅に軽減できます。RITAエレクトロニクスは、今後もお客様のニーズに応じたサービスを提供し続けます。
詳しい情報やサービスの詳細については、
RITAエレクトロニクスの公式サイトを訪れてご確認ください。また、サービス開始に関する最新情報は
こちらからご覧いただけます。