2020年の小包市場調査:日本は前年比6%増で成長を遂げる

ピツニーボウズジャパン株式会社が発表した「パーセル・シッピング・インデックス」によると、2020年の日本の小包市場は前年から6%増の約3.7兆円を記録しました。これに伴い、小包の総取扱量は91億個に達し、国民一人当たりの年度平均小包配送数は72個という驚くべき数字となりました。これは、電子商取引の急増と、新型コロナウイルス感染症による消費者の購買行動の変化によるものであり、特に宅配便業務の伸びが顕著です。

世界的な小包配送量の動向


今回の調査では、世界全体の小包量が前年比27%増加し、1,312億個に達したことが示されました。これにより、1秒間に出荷される小包の数は4,160個に達し、日本国内でも1秒あたり289個の小包が配送されていることがわかります。この成長は、通販やオンラインショッピングの浸透と深く関係しています。

さらに、今後の予測によると、2026年までに世界中の小包数量は2倍になる可能性があるとされています。特に、年平均成長率(CAGR)が12%で推移すれば、2026年には小包の総数が2,660億個に達するとも言われています。

日本における市場動向


日本の小包市場では、宅配便業者が市場で主導的な役割を果たしています。特に日本郵便は、数量ベースで国内取引全体の48%、売上ベースで32%の市場シェアを保持しています。また、主要な宅配業者も2020年に増収を報告しており、全体として見るとこの市場における活況は継続しています。

ピツニーボウズの田邉卓也氏は、宅配便出荷量の増加が電子商取引の成長によるものであり、特にCOVID-19の影響で需要が加速していると述べています。国土交通省のデータに基づくと、宅配便は前年比12%増と、メール便の成長を大きく上回っています。これは、消費者がオンラインでの購買を選ぶ動きが強まっていることを示しています。

テクノロジーの重要性


現在の状況において、企業は発送業務の効率化に向けたテクノロジーの導入が求められています。ピツニーボウズが提供するSendPro® +は、送り状ラベルの出力や複数運送会社の料金比較、配送状況のトラッキングなどが可能で、企業の発送業務を大幅に効率化することが期待されています。このソリューションは、宅配需要の急増に対応するための手段の一つです。

国際的な展望


ピツニーボウズ・パーセル・シッピング・インデックスが示すように、アジア太平洋地域、米州、ヨーロッパにおいても各国の市場は活性化しています。特にオーストラリアや中国では、数量が増え続け、米国ではアマゾン・ロジスティクスの台頭が顕著です。このような国際的な動向を受け、日本市場も引き続き成長が見込まれます。

2020年の調査データによって、日本の小包市場が活況を呈していることが明らかになりました。今後も、この成長トレンドが続くか注目されます。

詳細な調査結果は、ピツニーボウズの公式サイトにて確認できます。

会社情報

会社名
ピツニーボウズジャパン株式会社
住所
東京都品川区北品川4-7-35御殿山トラストタワー 12階
電話番号

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