新たな「偲び」の形、バーチャル墓地サービス「víz PRiZMA」発表
東京藝術大学のDOORプロジェクトから誕生した芸術ベンチャーeach tone合同会社は、革新的なバーチャル墓地サービス「víz PRiZMA」を5月20日に立ち上げました。このシステムは、虹彩データを利用して、アーティストが共に創作する新しい形の偲びの空間を提供します。
「víz PRiZMA」では、会員制のワークショップを介して参加者が個々のアイデンティティを象徴するアート作品を作成。この過程で収集された声や動き、作品の色合いは、バーチャル空間の設計に寄与します。これにより、伝統的な弔いの概念を大切にしつつも、芸術的要素がより強調されたプラットフォームとなっています。
バーチャル墓地の利便性と経済性
利用者はスマートフォンやPCを通じて、時間や場所に縛られることなく、簡単にアクセスできるという利点も持ち合わせています。経済的な面でも、従来の墓地に比べて無理のない選択肢を提供しています。
また、会員に向けて設けられる「コミュニティ」機能では、アートを中心とした展示やセミナー、ワークショップが行われ、人々が自らの力を最大限に引き出し、人生をより豊かにするための気づきや出会いを提供します。
未来への想い
「víz PRiZMA」では、会員の生きた証がブロックチェーン技術で保護され、将来的な子孫がそれを利用して自身のルーツや先祖の想いに触れることが可能になる仕組みです。これは、まるで大木の根元でその隠された物語を知るようです。
このプラットフォームは、サービス開始時から実装されており、過去と未来を繋ぐ新しい形の創作物が、さまざまなangleから展開されることが期待されます。
アートとテクノロジーの融合
「víz PRiZMA」のデザインを手がけたのは、東京藝術大学デザイン科の小島沙織さんと島田耕希さんです。ブロックチェーン技術のサポートを受けているのは、東京大学の支援プログラムやWeb3 FoundationのGrantを受けたArtree合同会社で、彼らはクリエイターの作品をより広く流通させる取り組みを進めています。
こうした先進的なアーティストとテクノロジーのコラボレーションにより、従来の弔い方や偲びの形が革新されていくことに期待が寄せられています。より多様な表現と出会いが、この新たなサービスを通じて広がることでしょう。
お問い合わせ
この新しいサービスについての詳細は以下のサイトで確認できます。