岡山大学ワークショップ
2025-10-16 01:18:29

岡山大学が主催する総合知ワークショップで未来を共創

総合知ワークショップ:未来をつなぐ岡山大学の取り組み



2025年9月22日、岡山大学の津島キャンパスにて「総合知ワークショップ~知の交差点、未来共創~」が開催されました。国立大学法人岡山大学が内閣府と共に行なったこのワークショップは、ハイブリッド形式で進行され、大学の教職員や学生、自治体の関係者、企業の代表者など、合計約100名が参加しました。

総合知とは何か?


「総合知」は、自然科学と人文・社会科学を織り交ぜて新たな知識を生み出し、社会課題の解決に取り組む考え方です。政府の第6期科学技術・イノベーション基本計画にも盛り込まれ、持続可能で強靭な社会の実現のためには不可欠と言われています。今回のワークショップでは、その重要性が再確認されました。

冒頭の挨拶と基調講演


三村由香理理事の挨拶からスタートし、内閣府の藤田英睦上席政策調査員が総合知の理念や国の政策的な位置づけについて詳しく解説しました。その後、岡山大学の鳴海大典教授が、岡山県真庭市における市民会議を通じたカーボンニュートラルに関する実践例を紹介。地域の特性を活かした脱炭素社会の実現を目指す活動が明らかにされました。

最新技術と共創の可能性


続いて、理学部附属牛窓臨海実験所の濱田麻友子所長が海洋生物多様性モニタリングの研究結果を発表し、地域社会と海洋資源を結びつける「グローカル共創」の新しい可能性を考察しました。また、大仲克俊准教授は、岡山県久米南町での若手実践者と研究者の共創事例について語り、地域ごとの課題をより良く理解し解決するための新たなモデルが示されました。

総合討論の活発な議論


ワークショップのクライマックスは、参加者全員による総合討論です。中山忠親上席科学技術政策フェローの進行により、参加者たちは産学官の立場から政策や地域課題に関する意見を交換しました。地域住民への「自分事」としての視点を持たせるボトムアップ型シミュレーションの重要性や、大学が中立的な立場からハブとして機能する際の価値など、多岐にわたる議論が展開されました。

未来に向けての展望


宇根山絵美学術研究推進本部長が閉会の挨拶を行い、大学の知識などを社会に還元し続けることの重要性について述べました。岡山大学は、2023年度に採択された文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に基づく様々な施策を通じて、地域や社会と連携しながら新たな知を創出していく計画です。

岡山大学は今後もこのような取り組みを通じ、地域と世界を結ぶための新たな知を生み出し続け、持続可能な社会の実現に向けた挑戦をし続けます。地域中核・特色ある研究大学として、岡山大学の今後の活動にも期待が高まります。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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