カンムリウミスズメ保護
2024-12-16 09:20:42

サーモバリアでカンムリウミスズメの繁殖成功、絶滅危惧種保護に貢献

カンムリウミスズメとその保護活動



カンムリウミスズメは、日本の海に生息する全長わずか24cmの小さな海鳥です。

はるか昔から日本の文化と自然に親しまれてきたこの種は、近年、絶滅の危機に瀕しています。現在の推定個体数はわずか5千~1万羽程度であり、環境省のレッドリストでは絶滅危惧種II類に指定されています。この貴重な鳥を守るために、さまざまな団体が取り組みを進めています。

保護活動の取り組み



日本野鳥の会は、1995年からカンムリウミスズメの調査を開始し、2009年度からは伊豆諸島での活動を本格化させました。近年では、増加する漁網による混獲や生息環境の悪化、外来生物の影響など、さまざまな課題に直面しています。その一環として、カンムリウミスズメの繁殖場所をより安定させる試みが行われており、特に人工巣の開発が進んでいます。

人工巣の開発とサーモバリアの役割



人工巣の開発は、2009年から始まりました。当初はコンクリート製のU字溝を使っていましたが、その重さや運搬の手間から、プラスチック製コンテナボックスの導入が検討されました。しかし、プラスチック製の巣では直射日光による高温が新たな問題となり、巣内環境の悪化が懸念されていました。

そこで、株式会社ライフテックの遮熱素材「サーモバリア」が採用されました。サーモバリアは、厚さわずか0.2mmで高い断熱効果を持ち、軽量で加工が容易なため、巣箱の形状にぴったり合うことができます。この技術のおかげで、人工巣内の温度を安定させることができ、2019年には初めて繁殖に成功したのです。

保護活動の進展



「サーモバリア」を使った人工巣の設置は、その後も継続して行われ、多くのケースで繁殖に成功しています。軽量化のメリットにより、新たな繁殖地への移動や設置が容易になり、全国各地での展開が進行中です。特に福岡県にある烏帽子島など、新たな地域への広がりを見せています。

長崎大学の山口教授もこの取り組みを評価し、サーモバリアの高い断熱効果が人工巣の環境安定化に寄与していることを確認しています。

企業の社会的責任と持続可能性



株式会社ライフテックは、サーモバリアが助けとなったカンムリウミスズメ保護活動以外にも、エネルギー効率を向上させる製品を提供しています。SDGsへの寄与や、企業としての社会的責任を果たすことを目指しています。

サーモバリアを使用することで得られる熱対策は、カーボンニュートラルの実現にも貢献しています。ライフテックは、環境保護活動とビジネスの両立を実現すべく、今後も努力を続けるでしょう。このような活動を通じて、カンムリウミスズメのみならず、多くの絶滅危惧種の保護に向けた明るい未来を切り拓いてほしいものです。


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会社情報

会社名
株式会社ライフテック
住所
岐阜県各務原市鵜沼羽場町8-132-1
電話番号
058-385-0334

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