初夏の美を楽しむ「第64回蘭友会らん展」が池袋で開催

魅惑の蘭の世界を楽しむ「第64回蘭友会らん展」

東京・池袋のサンシャインシティで、6月5日から8日まで「第64回蘭友会らん展」が開催されます。入場は無料で、初心者から上級者まで楽しめる蘭の展示や販売が行われ、約600株の美しい洋蘭が一堂に会します。

このイベントは、アマチュア洋蘭愛好家組織「蘭友会」が主催し、世界各国から取り寄せた多種多様な蘭を展示しています。今年のテーマは「万緑を彩るらん」。日本の初夏を感じさせる日本画の壁画を背景に、初夏に咲く蘭が魅力を放ちます。

特に見どころとなるのが、「カトレヤパープラタ」です。ビビッドな色合いで初夏の代表的な蘭と称され、ブラジルでは「野生蘭の女王」として知られています。艶やかな花々が会場内で華やかに見応えを持ちます。

魅力的な展示コーナー

会場では、蘭の栽培方法や楽しみ方を紹介する特別展示コーナーも設けられています。木に着生させた蘭の実際の栽培株を集めた「着けて楽しむ」展示や、さまざまな器を使った「魅せて楽しむ」展示が行われ、自由な発想で飾られた作品が来場者の目を引きます。

加えて、いけばな団体「草月会」とのコラボレーションによるいけばな展も行われ、蘭の魅力をさらに深めています。観覧の合間には、専門家による栽培教室や品種解説も行われ、蘭に関する知識を深める良い機会です。

ワークショップと体験

イベント中には、実際に木に胡蝶蘭を着生させる木着け体験も用意されています。特に、ワークショップは参加者が直接手を動かしながら蘭の栽培を学ぶ貴重なチャンスで、多くの人々に人気を博しています。参加費は1,000円で、事前の申し込みが必要です。

蘭友会会長は今回のイベントについて「蘭の魅力はその多様性にあります。多種多様な環境に適応して進化した蘭の姿を楽しんでいただければ幸いです」と述べています。この機会に、普段触れることがない多様な蘭の世界とその美しさに触れてみてはいかがでしょうか。