日立コンサルティングと筑波大学が進める新たな共同研究
日立コンサルティング株式会社と筑波大学は、教育現場における多様性と困難への寛容度を探求するための共同研究を開始しました。この研究は、ゲーミングツールを用いて学生の学習効果を検証することを目的としています。
DEIゲーム「かりものめがね®」とは?
この研究の核となるのは、日立コンサルティングが開発したカードゲーム形式のDEI(Diversity, Equity & Inclusion)教育コンテンツ「かりものめがね®」です。参加者が多様な属性を持つ当事者が直面するリアルなトラブルを疑似体験できる仕組みで、実際に起こりうる状況の中で対話を重ね、意識や行動の変化を促すことが狙いです。
共同研究の目的
本研究では、筑波大学の学類生に向けて「かりものめがね®」を活用した講義を提供し、学生の「多様性と困難への寛容度」の変化を解析します。具体的には、講義前後に行う任意のアンケートを通じて、参加者の意識がどのように変わったのかを検証し、得られた結果を共同研究者間で共有してディスカッションを行います。これにより医療職やエッセンシャルワーカーの働き方、環境の改善に向けた知見を得ることを目指しています。
教育現場へのインパクト
DEIゲーム「かりものめがね®」を使用することで、学生たちは日常生活の中で直面するかもしれない選択の難しさや、多様な当事者の存在に気づくことができます。ゲーム形式の教育法は、学生同士の対話を促進し、リアルな体験を通じて深い理解を得るための強力な手段です。参加者は、特に配慮を感じた瞬間や新たな視点を得たときには、コインを使って評価し合うことで、共感や協力の重要性を認識します。
DEI教育の重要性
現在、社会には多様性が求められていますが、その理解と受容を促進するための具体的な手法が必要です。日立コンサルティングは、DEI分野において早くから取り組んでおり、ジェンダーに関するイノベーションを通じて、誰もが自分らしく活躍できる社会の実現に寄与しています。
結論
日立コンサルティングと筑波大学の共同研究は、教育を通じて多様性について考える機会を提供し、学生たちが将来の社会で必要な共感力や寛容さを育む一助となるでしょう。この研究は医療分野への応用にも期待が持たれ、社会全体のQOL向上に寄与することを目指しています。今後の進展に注目が集まります。