企業のエンゲージメントを高める手法
株式会社揚羽(東京・中央区)は、2024年7月9日に、エンゲージメント向上をテーマにしたセミナーを開催しました。そのタイトルは「定着率を高める!エンゲージメントを可視化し、内発的動機を高めるには」で、多くの企業関係者が注目しました。
エンゲージメント概念の重要性
近年、企業の姿勢や労働環境の変化により、エンゲージメントという概念が一層脚光を浴びています。エンゲージメントとは、組織における個人が、自らの仕事を通して他者や組織に貢献しようとする意欲のことを指します。この概念は2017年ごろから特に重要視され、現在では人的資本経営の枠組みの中で欠かせない要素となっています。
経営者たちは、「現状のままでは生き残れない」との危機感を持っており、企業の変革が求められています。そのため、エンゲージメントの向上は経済や業界の不安定さを乗り越えるために不可欠な戦略と言えるでしょう。
定着予算の提唱
株式会社揚羽は、エンゲージメント向上にあたり「定着予算®」という新たな概念を提唱しています。これは、社員一人ひとりの成長に対する支出を計画的に捉え、その費用対効果を分析するというものです。例えば、新入社員を採用した際の初期投資としては、採用費や給与が含まれますが、最初の段階では利益を出すことが難しい場合が多いです。その後、教育やトレーニングに投資することで、彼らが企業にとっての有益な資産へと成長していく流れが重要となります。
企業がリスクを回避しつつ、新たな価値を創造するためには、エンゲージメントの向上を意識した定着予算の設定が不可欠です。一人前になった社員が辞めてしまえば、これまでの投資が無駄になるため、長期的な視点での取り組みが必要です。
エンゲージメント向上のための実践方法
エンゲージメントを高めるための具体的な手法は多岐にわたります。主に、仕事に対するやりがいや同僚との人間関係、そして企業への愛着といった要素が関与しています。これらの要素を分析し、弱点を克服する施策を実施することが求められています。
特に、強調されたのは「変革のコンセプト策定から社員を巻き込むこと」です。株式会社揚羽では、イノベーションを推進するためには、既に行動を起こしている「イノベーター」と、その影響を受けて自発的に動き出す「アーリーアダプター」との連携が重要とされています。これにより、企業全体でのエンゲージメント向上が期待できるでしょう。
このセミナーでは、エンゲージメント向上において具体的に取り組むポイントや企業に実装可能な手法が議論され、参加者の視点を広げる機会となりました。企業が持続可能な発展を遂げるためには、エンゲージメントの向上がますます重要視されていくでしょう。
おわりに
詳しいセミナーレポートは、株式会社揚羽のWebサイトでご覧いただけます。企業ブランディングに関する相談も受け付けているので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。エンゲージメントを高めることができれば、企業の成長は確実に加速することでしょう。