Hacobuが配車業務を変革するAI機能を発表
はじめに
株式会社Hacobu(ハコブ)は、物流業界での効率化を目指した新機能「AIによる依頼先・依頼金額の自動提案」を、配車受発注・管理サービス「MOVO Vista(ムーボ・ヴィスタ)」に搭載しました。この機能は、自社が過去に行った配車実績を基に、AIが迅速に依頼先と金額を提案するものです。これにより、経験の浅い担当者でも短時間で高品質な配車依頼を作成できます。
背景
配車業務は、しばしば電話やFAXでのコミュニケーションが中心となり、記録が残りにくいという課題を抱えていました。依頼内容を作成する際には、運送事業者の選定や金額設定など、複数の要素を考慮しなければならず、高度な専門知識と実務経験が求められていました。その結果、新任者は独り立ちするまでに時間がかかり、業務が特定の担当者に偏ることがしばしばでした。休暇を取ることすら難しい状況が生まれていたのです。
AIによる提案機能の特徴
新たに導入されたAI提案機能は、過去の自社データを活用して類似案件を探索し、その結果を基に依頼先と金額を自動で提示します。提案の根拠が表示され、類似した過去案件へのリンクも提供されるため、担当者は納得感を持って依頼を進めることができます。この機能を使えば、必要な情報が自動で入力され、数回のクリックで依頼内容を送信できます。
例えば、入力中の案件に対し、「AIで自動入力する」ボタンを押すと、即座に提案が表示され、そのまま送信することも可能です。これにより、新任者の育成もスムーズになりますし、業務の属人化も回避できます。
利用シーン
この機能は特に新任者や応援要員にとっての早期立ち上げを助け、またベテラン担当者の負荷軽減や効率化にも寄与します。AIのサポートにより、判断を省略でき、質の高い依頼が迅速に作成できる環境が整います。
今後の展望
Hacobuは今後も「MOVO Vista」の機能開発を継続し、ユーザーのニーズに応えることを目指しています。また、蓄積された配車データの活用を促進し、業務改善や経営判断の高度化も支援していく方針です。これにより、配車業務のさらなる効率化と改善が期待されます。
MOVO Vistaの概要
「MOVO Vista」は、荷主企業と運送事業者を結びつける物流DXツールです。オンラインでの一連のコミュニケーションにより、契約書類のデジタル化を実現し、配車業務の効率化を図ります。電話やFAXでのやり取りが不要になり、業務の透明化が進むことで、スマートな物流管理が可能になります。
会社概要
Hacobuは、クラウド物流管理ソリューション「MOVO」シリーズを提供し、5年連続シェアNo.1を達成した運送サービスや、動態管理、配車受発注業務を支える様々なサービスを展開しています。今後も物流業界のデジタル化に貢献していく所存です。