台湾の国宝《甘露水》が東京藝術大学に上陸
台湾の国宝である彫刻家・黄土水の代表作《甘露水》が、東京藝術大学の大学美術館に初めて展示されることになりました。本展は、2024年9月6日から10月20日まで開催され、アートファンや学生にとって見逃せない機会です。
展覧会の魅力
1. 初の日本展示
昨年、国宝に指定された《甘露水》は、台湾の国立美術館で行われた黄土水の大回顧展で高く評価されています。このたび東京でその作品に触れることができるのは、日本の美術界においても重要な出来事です。彼の他の作品と併せて観覧することで、黄土水の美術家としての深い理解が得られるでしょう。
2. 日本の美術界との関わり
黄土水が東京美術学校に入学した1915年から1930年にかけては、日本の近代美術が大きく変わった時期でもあります。本展では、高村光雲や高村光太郎、平櫛田中らの作品と共に、黄土水が何を学び、どのように影響を受けたのかを探ることができます。そして、これらの作品から彼の美的感覚や思想がどのように形作られたか、深く考察する機会となります。
3. 台湾の洋画家たちの紹介
東京藝術大学は多くの著名な卒業生を輩出しており、今展では陳澄波や顔水龍、李梅樹といった近代洋画家の作品が紹介されます。それぞれが持つ独特の視点と表現が、観客に新たな感動を与えることでしょう。
展覧会概要
黄土水は1895年に生まれ、1930年に逝去しました。彼は台湾出身者として初めて東京美術学校で学んだ彫刻家の一人であり、近年その評価は高まっています。本展では、《甘露水》を含む黄土水の作品10点と資料を展示し、さらに藝大のコレクションからは、彼が学んでいた大正から昭和初期の洋画と彫刻の作品48点が紹介される予定です。日本の伝統と近代美術の融合を目指した黄土水の作品は、見る者に深い印象を与えることでしょう。
詳細情報
開催期間は2024年9月6日から10月20日まで、時間は午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)。会場は東京藝術大学大学美術館本館展示室3、4です。展覧会の詳細は
こちらでご確認ください。
台湾の偉大な彫刻家、黄土水が母校に戻る貴重な瞬間をお見逃しなく!