新たな国産SAF製造への道
2023年1月14日、立川市と日揮ホールディングス、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYの4者は、廃食用油の再資源化に向けた連携協定を締結しました。これにより、立川市で収集された廃食用油を再利用し、持続可能な航空燃料であるSAF(Sustainable Aviation Fuel)の製造へとつなげるプロジェクトが始動します。
廃食用油回収の背景
立川市では、これまで廃食用油が可燃ごみとして焼却処理されていました。しかし、市民からの要望を受け、2025年に東京で開催される世界陸上に合わせて家庭からの廃食用油回収キャンペーンを実施。その後も回収の継続が望まれた結果、協定締結に至りました。
協定の主要な内容
この協定は以下の内容を含んでいます:
1. 廃食用油の回収に関する取り組み
2. 廃食用油を用いたSAF等の製造
3. 情報発信の機会提供
4. その他、協定の目的達成に必要な事項
具体的な取り組みの詳細
立川市では、回収ボックスを設置し、2023年2月から廃食用油の回収を再開します。また、2023年8月からは、市内の学校給食から発生する廃食用油もSAFの原料として利用する予定です。この取り組みにより、立川市で回収された廃食用油はレボインターナショナルによってSAFFAIRE SKY ENERGYのプラントに運ばれ、そこからSAFが生産されます。
このように、立川市民は自身の行動が脱炭素社会への一歩であることを実感できます。市は2050年までに温室効果ガスを実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現を目指し、廃食用油を資源として活用する姿勢を強化しています。
国内初の大規模SAF生産
日揮HDとレボインターナショナルは、SAFFAIRE SKY ENERGYを設立し、廃食用油からSAFの製造を行うためのサプライチェーンの構築を進めています。2024年12月にはコスモ石油堺製油所内にSAF製造装置が完成し、2025年4月からSAFの供給が始まる予定です。このSAFは国際的な持続可能性認証であるISCC CORSIAを取得しています。
Fry to Fly Projectの参加
立川市は、家庭や飲食店から廃食用油を回収し、それをSAFとして利用する「Fry to Fly Project」にも参加しています。このプロジェクトは、企業や自治体が協力して資源循環の促進を目指すもので、日揮HDが主導しています。特設ホームページも設けられており、多くの市民が参加できる機会が提供されています。
東京都との協力による廃食用油回収の促進
日揮HDとレボインターナショナルは、東京都が進める廃食用油回収促進事業に参加し、SAF製造に向けた新たな取り組みを行っています。家庭系廃食用油の回収の他、教育活動やキャンペーンを通じて市民の理解を深めています。東京都は今後も廃食用油の回収やSAFの利用促進に全力を注ぎます。
この協定により、立川市は持続可能な未来に向けて着実に一歩を踏み出しました。市民一人ひとりがその重要な役割を果たすことが期待されています。