上智大学のDEI&Bハンドブック発行の背景
上智大学は、2025年8月に公表した「DEI&B推進宣言」に基づき、学校の構成員が多様性を尊重し、安心して学び、働ける環境を整えるための冊子、『上智大学DEI&Bハンドブック~お互いを尊重し合える場所を目指して』を発行しました。この手に取ることで、学生、教職員の皆さんが本学における多様性の尊重に関する具体的な取り組みを理解できるように配慮されています。
DEI&B推進宣言とは
DEI&Bとは、「ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン・ビロンギング」の略称で、個人の多様性を受け入れ、共生社会の実現を目指すことが中心理念となっています。上智大学はこの理念の下、「For Others, With Others(他者のために、他者とともに)」を教育の基本とし、多様な人々が活躍できる場所の提供を約束しています。
ハンドブックのテーマ
本ハンドブックの構成は、以下の6つのカテゴリーに分かれています。
1.
ジェンダー平等の推進
このセクションでは、性別による差別をなくすための具体的な取り組みについて紹介します。
2.
LGBTQ+に関する支援
LGBTQ+コミュニティのメンバーに向けた支援制度や文化理解を深めるプログラムが詳述されています。
3.
多文化共生を支える仕組み
異なる文化を持つ人々が共に学べる環境を整えるための取り組みが掲示されています。
4.
障害や健康に関するサポート
障害のある学生や健康上の問題を抱える方への支援策を詳細に説明しています。
5.
育児・介護と学業・就労の両立支援
育児や介護を行う方々が学業や仕事を両立するためのサポート体制について言及します。
6.
世代を超えた交流や活動の場づくり
学内において世代を超えた交流を促進する活動やイベントを掲載しています。
今後の取り組み
上智大学では、ハンドブックを各業務に活用し、全教職員に向けたDEI&B研修を実施することにより、DEI&Bの理念を浸透させる努力を続けます。また、学生や教職員間での対話の場を設けることで、多様性を理解し、互いに尊重する環境を育むことを目指します。これにより、豊かで創造的な学びの場を実現していけるでしょう。
結論
上智大学が発行したDEI&Bハンドブックは、多様性を重んじ、互いを尊重し合う社会の実現に向けた重要な一歩です。本ハンドブックを通じて、構成員一人ひとりが自身の居場所を実感できるような取り組みが進められることが期待されます。