これまでの日本経済を見直す読書会の開催
少数株ドットコム株式会社は、練馬政治研究会および民事8部監視委員会と協力し、脇田成著の書籍『日本経済の故障箇所』をテーマにした読書会を企画しています。この読書会は、2026年1月中旬にZoomを利用したオンライン形式で開催予定です。参加費は無料で、事前に登録が必要となります。興味のある方は、
[email protected]まで「読書会参加希望」という旨を明記して申し込んでください。
日本経済の直面する課題
現代の日本経済は、長期的な停滞、実質賃金の停滞、生産性の低下、そして財政・金融政策の限界といった複数の問題に直面しています。脇田氏の本書は、これらの現象を一つの「システム」として捉え、その中でどこに故障があるのかを明確に提起しています。この点で、本書は単なる景気循環論や政策批判を超えた内容となっており、経済学者としての視点が色濃く反映されています。
読書会の目的
本読書会では、「日本経済の故障箇所」とは何か、なぜ問題が長期化しているのか、金融政策や財政政策の限界について、企業統治や労働市場との関係を議論します。また、今後どの部分を修復していくべきか、多角的な視点から意見を交わす場とします。参加者同士での建設的な対話を通じて、経済や企業、個人選択がどのように関連しているかを考察することが目的です。
脇田成の著者プロフィール
脇田成氏は、東京都立大学の教授であり、日本経済やマクロ経済、産業構造に関する専門家です。理論と実証に基づいて日本経済の構造問題について研究しており、本書ではデータに基づいた分析を通じて日本経済の「故障箇所」を特定しています。本書の特徴は、感情的な悲観論に依存せず、冷静な視点で経済の構造を論じている点です。また、特定の政策や政権を批判することなく、日本経済に内在する制度的な障害について考える姿勢が貫かれています。
山中裕の略歴
読書会では、山中裕氏が主催者としても登場します。東京大学経済学部を卒業後、コロンビア大学大学院で金融工学を学び、海外の企業に厳しく投資を行ってきた経験があります。彼の企業統治に関する見解も、経済や企業の持続可能性を考える上で非常に参考になります。特にHOYA株式会社への株主提案活動では、日本の企業統治の在り方に大きな影響を与えました。
経済問題の本質に迫る
読書会では、日本経済の問題が精神論や努力不足では片付けられないことを認識し、制度やインセンティブの設計に潜む歪みを抽出する狙いがあります。日本経済の構造を理解し、次の選択肢を見出すためのヒントが得られることを期待しています。
この貴重な機会を、ぜひお見逃しなく。参加申し込みはお早めにどうぞ!