東京大学と株式会社リブルが織り成すデジタルマーケティング大会
株式会社リブルは、徳島県海陽町に拠点を置く牡蠣のスマート養殖を手掛ける企業です。この度、東京大学の社会連携講座「Ignite Your Ambition」とコラボレーションし、「牡蠣食う客を集めるデジタルマーケティング大会」を開催します。このプロジェクトには、東京大学の1年生を含む6つのチームが参加し、当社のブランド「あまべ牡蠣」を広めるための取り組みを行うことになります。
水産業の現状と課題
日本の水産業は、1984年をピークに生産量が急減し、かつての栄光は失われつつあります。その結果、現在では生産量がピーク時の約1/3まで落ち込んでいます。この状況に対し、新たな施策やマーケティング戦略が求められています。一方で、世界的な水産業は急成長を遂げており、この40年間で生産量が2倍以上にも達しています。特に「獲る漁業」から「育てる漁業」への移行が成功のカギとなっており、国内での養殖業の発展は日本の食糧問題や地方創生にも寄与する可能性があります。今回のデジタルマーケティング大会を通じて、産業の将来を見据えた活動が期待されます。
夏でも楽しめる牡蠣の魅力
株式会社リブルが有する人工採苗技術により、三倍体と呼ばれる「産卵しない牡蠣」が育成されています。これにより、年間を通して品質が均一で、いつでも美味しい牡蠣が楽しめるのです。この取り組みは、海外への輸出にも対応できるため、市場相場の影響を受けず、養殖事業者の安定収入と生産の向上にもつながっています。
UT-ONEプログラムの概要
UT-ONEは、東京大学を知り、自分を知ることを目的としたポータルプログラムです。このプログラムでは、学生が6つのプロジェクトジャンルから1つを選び、チームを組んで各プロジェクトに取り組みます。当社はビジネスのプロジェクトでコラボレーションし、学生たちにはアントレプレナーシップを体験的に学んでもらいます。
デジタルマーケティング大会の進行
大会では、東大生による4~5人のチームがそれぞれの販売促進プランを策定します。選ばれたデジタル施策は6月5日から6月17日の間に実施され、各チームの成果を金銭的に競い合います。この取り組みが、どのようにあまべ牡蠣の市場を広げられるかが期待されます。
各チームの意気込み
大会には6つのチームが参加しており、それぞれが特徴のあるプロモーション方法を考えています。
対象を学生・社会人に絞り、父の日の贈り物としてのマーケティングを行っています。PR動画や創造的なイラストを通じて、購買体験を特別なものにすることを目指します。
実際にあまべ牡蠣を体験してもらうことを重視し、独自の魅力をアピールしています。
SNSの活用やサイト制作に挑戦し、あまべ牡蠣の魅力を広めることに全力を注ぎます。
新規顧客だけでなくリピート客にもアピールし、多様な層に「おいしいオイスター」を届けようとしています。
環境に優しい漁法の普及を目指しています。
生牡蠣を売りたいというメンバーが集い、試行錯誤しながら挑戦しています。
リブルのビジョン
株式会社リブルは、牡蠣養殖を通じて日本の水産業の変革を目指しています。創業以来、自社で漁業権を保有し、ユーザー目線でのニーズに答える形で成り立っています。最高品質の牡蠣を生み出すことから始まり、持続可能な水産業の実現を目指し続けます。リブルの活動に注目が集まる中、今回のデジタルマーケティング大会もその一環として重要な役割を果たすことでしょう。