JAC環境動物保護財団が47団体に総額5639万円を助成決定

JAC環境動物保護財団の2024年度助成報告

公益財団法人JAC環境動物保護財団が、2024年度の2次募集において47団体を選定し、総額5639万円の助成を行ったことを発表しました。これにより、今年度における助成総額は1億3254万円に達しました。これらの助成は希少野生動物の保全や動物福祉の向上を重視した活動を行う団体へ向けられています。

この助成プログラムは、環境保護と動物福祉を両立させることを目的としており、特に注目される分野として、希少な野生動物の保全、伴侶動物や家庭動物の福祉向上、動物園や水族館の福祉向上、そして、家畜や産業動物の福祉向上が含まれています。また、2024年度からは「家畜・産業動物の福祉向上」と「馬の動物福祉向上」という新しい分野が設けられました。

新設された分野では、採卵鶏のケージ飼育から平飼いへ移行するプロジェクトや、放牧養豚農家での環境改善、牛の放牧と持続可能な畜産モデルの構築、さらには競走馬や繁殖を終えた馬のための養老牧場の運営支援などが進められています。これらの活動は支援が難しい環境にあるため、同財団は今後も積極的な支援を行っていく考えです。

2024年度の2次募集には、日本各地から73団体が応募し、選考委員会の厳正な審査を経て、47団体が助成対象として選ばれました。この活動が促進され、さらなる発展につながることが期待されています。また、この助成プログラムを通じて、国内外での動物福祉や自然環境保護に対する意識が高まることを目指すとしています。

助成プログラムの概要

- 募集期間：2024年4月15日～6月23日
- 助成団体数：47団体
- 助成金額：5639万円
- 助成期間：2024年9月1日～2025年8月31日

助成先の活動分野は以下の通りです。
1. 希少野生動物の保全：15件
2. 伴侶動物・家庭動物の動物福祉向上：18件
3. 動物園・水族館の動物福祉向上：1件
4. 家畜・産業動物の福祉向上：7件
5. 馬の動物福祉向上：6件

詳細な助成先や助成金の内訳は財団の公式ウェブサイトに掲載されています。すべての支援を受けた団体が、動物と自然環境を守るための取り組みを継続し、社会全体の意識向上に寄与することが期待されています。