中堅企業向けセキュリティ診断サービスの提供開始とその背景

中堅企業向けセキュリティ診断サービスの登場

さくら情報システム株式会社が、新たに中堅企業向けのセキュリティ診断サービスを開始しました。このサービスは、現代のビジネス環境において重要性が増しているサプライチェーン全体のセキュリティを強化するために設計されています。特に中堅企業は、低コストで自社のセキュリティを把握し、IT資産の脆弱性を診断する必要があります。

サイバーインシデントの現状

最新の調査によると、中堅・中小企業の約4分の1がサイバー攻撃の被害を受け、そのうちの約70%は自社の問題が取引先に悪影響を与えたと報告しています。企業間で異なるセキュリティ対策が求められる一方、発注側企業では取引先のセキュリティ状況の把握が難しいという課題があります。このような中、経済産業省はセキュリティ対策評価制度の構築に向けた取りまとめを発表し、自社の資産と脅威の特定が求められています。

新サービスの概要

さくら情報システムが提供するセキュリティ診断サービスは、5つのメニューから構成されています。これにより企業は、必要に応じて単体または複数のサービスを選択可能です。

- ASM診断: メールアドレスのドメインを対象に行う診断。
- グローバルアドレススキャン: 企業契約済のIPアドレスを網羅的にスキャンし、隠れたサーバーや機器の存在を確認。
- Webアプリ簡易診断: 特定のウェブサイトのURLを使い、低コストで自動的に診断。
- ネットワーク簡易診断: 企業保有のIPアドレスからスキャニングを行います。
- AIペネトレーションテスト: 企業のWebサイトやIPアドレスに対し、AIを使った模擬的な攻撃を実施。

この5つの診断メニューが提供する情報によって、企業は自己のセキュリティ状況を客観的に把握し、必要な対策を講じることができます。

実績とニーズ

「Security Days Fall 2025 Tokyo」では、この新サービスを展示し、多くの来場者から高い関心を集めました。参加者からは「サプライチェーンのセキュリティについて具体的に理解できた」という意見や「中小企業向けのリスク対策が実例を交えて分かりやすかった」という反響があり、セキュリティ対策へのニーズが高まっていることがうかがえます。

さくら情報システムについて

さくら情報システム株式会社は、三井住友銀行およびそのグループ企業として1972年に設立され、東京都港区に本社を構えています。様々な業界で得た豊富な経験と専門知識をもとに、会計や人事給与、金融、システム運用分野で高いサービスを提供しています。サイバーセキュリティはその中でも重要な柱の一つであり、今後も企業のニーズに応じたサービスの提供を目指していきます。

まとめ

現代のビジネスシーンでは、セキュリティ対策がますます重要視されており、中堅企業が自社のセキュリティへの投資を決断することは必須です。さくら情報システムの新しいサービスは、低コストで効果的な選択肢として、企業の安全を守る手助けとなるでしょう。詳細な情報は公式ウェブサイトにて確認できます。さくら情報システムの詳細はこちら.