国産量子コンピュータ「システムF」のAmplify SDK対応で最適化計算が進化
Fixstars Amplify SDKが国産量子コンピュータに対応
株式会社Fixstars Amplifyは、国立研究開発法人産業技術総合研究所との連携により、最適化開発環境「Fixstars Amplify SDK」が富士通製の国産超伝導量子コンピュータ「システムF」に対応したことを発表しました。これにより、ユーザーは既存のAmplify SDKコードをほとんど変更することなく、システムFを利用した最適化計算を行えるようになります。この進展は、ABCI-Qという量子・古典融合計算基盤を経由して実現されました。
システムFの概要
システムFは、ABCI-Qを構成する富士通製の商用超伝導量子コンピュータです。このコンピュータは理化学研究所で培われた技術を活かし、日本国内で初めて実稼働する商用量子コンピュータとして開発されています。現在は64量子ビットを搭載し、将来的に256量子ビットへの拡張が可能です。
Amplify SDKと最適化計算
Fixstars Amplify SDKの拡張ライブラリ「Amplify Quantum」を利用することで、ユーザーは量子アルゴリズムを使用した多様な組合せ最適化を実施できます。最近リリースされたAmplify Quantumバージョン1.3では、オープンな量子コンピューティングプラットフォーム「OQTOPUS」に対応したOqtopusClientが追加されました。この変更により、ソルバー指定をOqtopusClientに変更するだけで、簡単にシステムFを含むABCI-Q上の複数のソルバーを利用できるようになります。
ユーザーにとってのメリット
ユーザーは、Amplify SDKの既存コードをほぼ変更せずに使用でき、ソルバー指定部分のみを数行修正することで異なる量子・古典ハードウェアで同じ最適化問題を実行し、性能比較を行うことが可能です。この柔軟性により、問題の特性や規模に合わせて最適なソルバーを選択でき、効率的な開発と高性能な問題解決が実現されます。
今後の展望
このシステムFの活用については、2026年に開催される情報処理学会第205回ハイパフォーマンスコンピューティング研究会において、「ABCI-Qにおける量子・HPCハイブリッド計算基盤の実装事例」として発表される予定です。これにより、量子技術の実用化がさらに進むことが期待されています。
Fixstars Amplifyとは
株式会社Fixstars Amplifyは、量子コンピュータやAI、GPUなどの最先端技術を駆使し、複雑な社会課題に挑戦する最適化クラウドサービスを提供しています。「最先端技術で最適な答えを」というビジョンのもと、量子ゲートや量子アニーリングを用いた多様なソルバーを統一的に扱える「Fixstars Amplify SDK」を開発・提供しており、登録組織数は1,200以上、累計実行回数は1.5億回を超えています。広い分野での社会実装を推進している企業です。
G-QuATの役割
G-QuAT(量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター)は、2023年7月に設立された量子技術の産業化を支える拠点です。量子コンピュータとAIを融合した新たな計算基盤を構築し、ユースケースの創出やサプライチェーンの構築を通じて、量子技術の社会実装を推進しています。
会社情報
- 会社名
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株式会社Fixstars Amplify
- 住所
- 東京都港区芝浦1-1-1BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S 31階
- 電話番号
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03-6420-0762