荒尾梨とチャツネ
2023-12-05 08:30:01

荒尾梨の廃棄問題を解消するチャツネプロジェクトが始動!

荒尾梨の廃棄問題を解決する新しいプロジェクト



2023年、熊本県北部の荒尾と玉名には、新たな料理とデザインのプロジェクト「らたま」が誕生しました。立ち上げたのは、料理探求家の津﨑淳さんとアートディレクターの森山大雅さんの2人です。このプロジェクト名には、二人の故郷を表す意味と、新たな可能性を秘めた「宝石」のような存在にしたいという思いが込められています。

荒尾梨の現状とは



荒尾梨は国内でも名高い「ジャンボ梨」として知られていますが、実際には生産量の約3分の2が廃棄されている現実があります。地球温暖化や高齢化、そして生産者の減少といった社会問題が深く影を落としているためです。このままでは、荒尾梨という貴重な資源が消失するかもしれません。そこで、津﨑さんと森山さんは、廃棄梨を加工した新しい商品を開発することに決めました。

プロジェクトの内容



このプロジェクトでは、廃棄される荒尾梨を利用したチャツネ、つまり万能調味料の開発を行います。津﨑さんは、荒尾梨のフレッシュな味わいを引き立てる独自のレシピを考案し、クミンやコリアンダーといったスパイスを加え、風味豊かな一品に仕上げました。

ほぼ完成したレシピは、森山さんがデザインを担当し、パッケージの制作なども進められています。また、県内の企業との連携を進め、大量生産体制を確立することを目指しています。この取り組みにより、荒尾梨の生産者に安定した収入をもたらすことを狙っています。

クラウドファンディングの開始



しかしながら、廃棄梨を商品化するための施設や資金はまだ足りていません。2023年12月8日から、クラウドファンディングサイト「READYFOR」にて資金の支援を呼びかけます。目標金額は50万円で、これにより商品化のスキームを整備し、製造ラインを確立するための資金とします。支援者にはチャツネをはじめとしたリターンがあり、出張料理やオンライン料理教室、デザイン制作など多彩な選択肢が用意されています。

今後の展望



「らたま」はこのチャツネプロジェクトの成功を皮切りに、廃棄される農作物を減らすためのスキームを日本全国に広げていきたいと考えています。食品ロスや環境問題への意識を高めることができれば、社会全体にとって大きなメリットになるでしょう。また、SNSなどのプラットフォームを駆使して、幅広い展開を計画中です。プロジェクトの詳細や進捗は、公式のInstagramやこれから開設されるウェブサイトを通じて随時お知らせします。

このように、荒尾梨を扱った新たなプロジェクトは、地域の特産物を守りながら、持続可能な未来を作るための一歩となることを目指しています。今後の展開に期待しましょう!

会社情報

会社名
あらたま
住所
熊本県熊本市北区清水本町25-3
電話番号
080-6402-0909

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。