株式会社unerryが東京都の観光データ活用支援に選ばれる
株式会社unerryは、東京都が令和5年度から実施する「DXによる観光データ活用等支援事業」において、令和7年度と8年度の実施事業者として選ばれました。この事業は、観光分野におけるデータ活用の重要性を受けたもので、経験や勘に頼った従来の方法を脱し、様々なデータに基づく施策の実施と客観的な解析が求められています。
この支援事業は、地域が抱える観光の課題解決や訪問者の回遊性向上、消費の最大化を目的としています。unerryは、地域が持続的にデータを収集・活用できる環境づくりやノウハウの定着を支援することにより、観光業の発展に貢献することを目指しています。
unerryの主な取り組み内容
1. 長期型支援
本事業におけるunerryの主な取り組みの1つは、長期にわたる支援です。対象となる地域における観光課題の解決やデータ活用の自走化を目指し、unerryが独自に生成した840億件を超える人流ビッグデータやオープンデータを利用し、観光関連のさまざまなデータを分析・選定します。これにより、地域の観光業界が抱える問題点を明確にし、対策を講じます。課題に対する具体的な施策の実施後は、その効果を検証し、地域職員への専門家による伴走支援を行うことで、データ活用のサイクルを確立させます。
2. 短期型支援
短期型支援として、unerryはさまざまなセミナーやワークショップを開催し、東京都内62の区市町村や観光協会のニーズに応える具体的なサポートを行います。地方行政が抱える観光における課題やニーズに基づいた情報共有と解決のための場を提供します。
行政との連携と今後の展望
株式会社unerryのCOOである鈴木茂二郎氏は、観光データの整備がすでに進んでいることを指摘し、観光業がデータによる集客の促進や訪問客の動向把握において非常に有益であると述べています。しかし同時に、区市町村や観光協会の担当者が多様なデータを正しく選定し、効果的に活用することは依然として高いハードルであると認識しています。
彼は、東京都内の多くの行政機関とのコミュニケーションを通じて、より深い理解を持って課題解決に向けた取り組みを進めていく意向を表明しました。
unerryの未来
unerryは、「心地よい未来を、データとつくる」というミッションを掲げており、今後も各地でのデータ活用への貢献を進める考えです。この支援事業の成果を元に、他の地域での展開も視野に入れています。データ活用の推進を通じて、地域観光産業の発展と持続可能な運営を支援していくことでしょう。
会社概要
株式会社unerryは2015年設立で、リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営しています。プロジェクトの進展により、各々の地域における観光データの活用をさらに広げていくことが期待されます。