MEDEMILが取り組む新たな交通事故防止策
株式会社MEDEMILが2024年8月29日に開催された「第33回OPEN INNOVATION cafe」に登壇し、代表の柳町守氏が同社の目指す社会について発表しました。このイベントは、公益財団法人神戸医療産業都市推進機が主催し、多業種間のネットワークを築く機会として深い意味を持っています。
高齢ドライバー問題の現状
近年、特に高齢者による交通事故の増加が問題視されています。高齢ドライバーが関与する事故は、悲惨な結果を招くことが多く、社会全体の安全性に影響を与えています。MEDEMILは、そのような現状を受けて、「高齢者が第一当事者となる交通死亡事故の増加」という課題に正面から取り組むことにしました。
MEDEMIL Drive™の紹介
発表の中で、MEDEMILは「眼球運動解析による運転能力測定装置 MEDEMIL Drive™」の開発経緯とその特長を紹介しました。この装置は、運転に必要な眼と脳の機能を評価し、安全運転をサポートすることを目的としています。具体的には、90秒間の視野検査を通じて運転能力スコアを算出します。この結果は2次元バーコードを通じてスマートフォンでダウンロード可能で、簡単に評価を得られる仕組みです。
参加者との交流
会場では、多くの参加者がMEDEMIL Drive™を体験しました。特に興味深いのは、運転能力の評価だけでなく、ゲーム感覚で眼球運動や奥行き知覚をトレーニングできるモードも搭載されている点です。これは楽しくトレーニングできるため、多くの来場者に喜ばれました。今回は多くの企業や団体の関係者が集まり、MEDEMILの取り組みについての理解を深める貴重な機会となりました。
今後の展望
MEDEMILは、これを機にさらなるビジネス展開を計画しています。高齢者自身が運転に対する認識を高め、安全運転を実現するための具体的な未来像を描いています。また、今後の事業計画も一部公開され、会場の参加者と目指す理想社会について共有する時間も設けられました。
MEDEMILは、医療機器ではないとしながらも、専門家の助言や確認を受けながらの使用が勧められています。高齢者運転の自己評価ツールとしての位置付けで、今後ますますの発展を期待されています。
会社概要
株式会社MEDEMILは、2023年3月に設立され、東京医科大学のスタートアップ企業として活動を開始しました。「眼で診る健康、目で見る未来」を掲げ、人々の健康に貢献することをミッションとしています。最新の技術を駆使して、自動車運転能力の評価を行い、社会課題の解決に向けた取り組みを行っています。
詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください:
MEDEMIL公式サイト